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胃腸に良いこと〜朝ごはん

みなさん、こんにちは。

中国の古典には、「子午流注」という考え方があります。

1日を二時間ずつで区切って、干支と臓器を当てはめたもので、

それぞれ一番活発に働く時間帯と、暮らし方が書かれています。

養生をお話しする上でポイントになるのが、「胃腸」です。

胃腸は私たちが生きる上で必要な栄養や、エネルギーを吸収するところ。

その場所が弱っていれば、どんなに良い食材であっても、その力を取り入れることはできません。

したがって、すべての基本となる領域なのです。

古典では、胃腸は朝の7〜9時を指しています。

つまりこの時間は、胃腸が最もよく働き、食べものを消化するのに適しているということ。

胃腸と朝ごはんの関係を知り、胃腸が元気になれば、その他の不調の改善の手助けにもなるのです。

胃腸が苦手なものは、冷たいもの、生もの、脂っこいもの、味の濃いもの、甘いもの。

それらを避けて、加熱した、消化の良い、温かいものが胃腸に良いとされています。

養生や胃腸ケアというと、温める「温活」を思い浮かべますが、

実際には温めるほうではなく、「冷やさない」ことが大切になります。

冷やさないために冷たいものを避けるようにしますが、冷たいものとは、水道の温度や常温ではなく、「体温より低いもの」です。

朝食にパンや、生のサラダなどを選ぶと、ジャムやバター、ドレッシングなど油脂やお砂糖の多いものを食べ合わせやすくなります。

冷蔵庫から出したてのヨーグルトやジュース、甘いカフェオレも要注意。

ここでお話するのは、全部ダメ、一生ダメというものではありません。

一日に多くとらないようにし、嗜好品としてカウントすれば、大きな不調にはなりません。

先日の「気圧」のところでも少し触れましたが、不調が出やすい天候や、季節の変わり目、ジメジメなどの、不調の予兆を感じるような日を避けることで、楽しめば良いと思うのです。

日ごろから胃腸ケアで整えていれば、ちょっとの悪天候にもびくともしない体作りができますよ。

朝は、一日の中で一番体温が低いので、

体を温め、一日の活力を高める、消化に良いものを頂きましょう。

例えば、ごはんに野菜たっぷりのお味噌汁。

これも大変であれば、レンジでチンするレトルトのごはんや、インスタントのお味噌汁を使っても、「良しとする」くらいの気持ちで始めても◎

何ごとも完璧を目指すと疲れて、くたくたになります。

思い詰めることも、胃腸の苦手なことですから、ゆるゆると。

できそうだなと思えることや、自分の生活に取り入れやすい形を見つけてみると、

少しずつつづけられるようになります。

中国では「朝がゆ」が一般的ですが、理にかなった習慣です。

卵かけごはんやお茶漬けは、一見さらさらと喉越しが良く、消化に良さそうですが、

実はよく噛んでいないことで、胃腸負担が大きくなっていることがあります。

「よく噛む」意識だけで、胃腸負担を減らせますよ。

胃腸に良い食材の一つの目安として、黄色い食材があります。

黄色い食材には、じゃがいも、かぼちゃ、さつまいも、とうもろこし、黄色いパプリカ、大豆、柿、卵黄、銀杏、栗などがあります。

黄色以外にも、米、きのこ、アジ、タラ、エビ、マグロ、キクラゲ、枝豆、アボカドなども胃腸の働きを助けます。

これからの季節のおやつには、お砂糖が添加されていない、焼き芋や焼き栗がお楽しみです。

今日も最後までありがとうございました。


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