オーストラリア日記②-言語と自己肯定感-
相変わらずオーストラリアは楽しくて良いところだ。
特に月曜はオーストラリアは祝日だった。そして、moomba festivalというお祭りに行ったのだけど、久しぶりにコロナ前のような海外感やザッオーストラリアを感じれた。夜には花火も見れた。
でも、もちろん楽しいだけじゃないこともあるなって思ったことがあるので今回はそれについて。
私の今の頭の中を殴り書きさせてほしい。
大きなテーマとしては
“自己肯定感と言語” って感じかな。
言葉の力は本当に大きい。
この2つは本当に強く結びついているんだなと日々実感している。言霊という言葉があるように、言葉と思考、そして行動は常に繋がっている。
たまたま最近見た記事で、アメリカでは極力ネガティブな言葉を使われない文化という記事を見た。
例えば失敗した時に日本は「残念だったね」
でも、アメリカでは「good try」。
子どもに叱る時にも”それはダメ”よりも”こうした方が素敵だよね”と声をかけることなどが書いてあった。
日本人は自己肯定感が低いとはよく言われるけど、私はそこまで低い方ではないし、むしろ高い方だと思って生きてきた。でも、それは”日本の中では”という日本を基準に見た時に高いだけであって、こっちに来たら全然だと言うことに気付かされた。
オージーの友達は本当に根っからのポジティブでいつも前向きで自分に自信があるし、自分や自分の周りことをとても大事にしているし愛している。
ある悩みを話してた時に、「他人によって作られるストレスは私たちにもあるけどそれは勝手に向こうからやってくるだけだ。でも、はるの場合は必要以上に考えすぎて、自分で自分のストレスを作っていると思うんだ。」と言われてハッとした。
思慮深いところが日本人の良いところでもあるし美徳ともされていると風潮があるけど、それはネガティブでストレスにもなりかねないと言うことに気付かされた。そして、それはもう気付かないうちに私の身体に染み込んでいるということにも気づいた。
ファッションの話をしていたら、「どんな体型であろうとオージーはみんな自分に自信を持っているんだ」と言っていたこともあった。
『自分に自信があるって羨ましいな、オージーとして私も生まれたかった、、、。』
って思っていてハッとした。
いや、待てよ。
私は日本人だから自信がないのか?
いやどちらかと言うと、今の自分が自信なさすぎるんじゃない?
日本いた時はもうちょっと自分に自信があったような気がする、、、。
なんでかなって考えた時に、今の私は常に不安と緊張と隣り合わせで毎日を生きている。
電車やトラムに乗る時は無事にちゃんと目的地に辿り着けるだろうかと常に不安で安心はできないし、店員さんに話しかけられた時もビクッとする。次の家のインスペクション(下見)になんか行く時には緊張が止まらない。笑
そう、この不安と緊張の正体の大きな大きな1番の原因は言語だ。英語スキルの問題だ。
英語力がゼロって訳ではないけど、相手の言葉の解釈に100%の自信なんて持てたことはない。
常に「今自分がしている理解で本当に合っているのだろうか?」
「私の言葉は本当に正しく相手に伝わっているのだろうか?」
とこの不安と緊張が頭の中に張り付いている。
何度会話を重ね確認をしたところで、解釈の正しさの確率が上がっているだけであってそれが100%になることはない。いつも「多分」「きっと」「恐らく」こんな言葉たちと共に今の私は生きている。
安心感なんて常にゼロな状態で生きている。
そりゃそんな状態で自分に自信を持てる訳なんてない。むしろすり減っていく一方だ。
人は言語の理解に100%の自信があって、初めて自分や自分の行動に自信を持つことが出来るんだなと、こんな当たり前のことに気付かされた。
でも、それは母国語の日本では当たり前すぎて今まで考えたことのない経験と気づきだった。
”外国人”として生きることの最初の難しさを今まさに経験している。
そして外国人として生きるとなると”当たり前や普通”がもちろん母国とは違うから”当たり前や普通”が分からないのである。
例えば家の契約についての返信が1週間なかった時に、この国ではこれが普通なのか、それともこの事態が異常なのか自分では判断ができないのである。
今自分に起こっていることはこの国では普通とされる出来事なのか異常なのか、また外国人だからそのような対応をされるのか、とまたこれも生きづらさである。
言語の理解で精一杯すぎて、頭の中に余分を考えるスペースが今はない。不安と緊張が排除され100%で理解をできる状態が当たり前になって安心感を得て、初めて自信が持てる可能性を持つのだと気づいた。
つまり、早く英語が上達したいし、もう来て20日も経ったのに全然上達していないんじゃないか?!と思うと余計に今は自信がなくなっていく、、、。という悪循環。
もちろん楽しいがベースにあるけど、緊張と不安をこんなにも感じ続けたことはないので今はとても身体が疲れやすくなってるみたい。ちょっと遊びすぎたりすると、すぐに体調に表れるから自分でもびっくりする。笑
やっぱり旅行と住むのでは全然ちがうなと毎日ひしひしと感じながら今日もオーストラリアでたくましく生きています。
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