「ちゃんとして」って指示じゃない! 相手に合わせた言葉で指導しよう
こんにちは、今年に入り後輩ができたので、どう指導するべきか悩んでいるつづりです。
皆さん、「ちゃんとして」って言われたこと、言ったことありませんか?
今回は、つい言いがちな「ちゃんとして」って言葉が指導に向いてないと思ったので、共有します!
大前提として
実は、「ちゃんとして」って言葉は指示じゃありません。そう、指示ではないんです……!
私も最近気がついたのですが、どうして?と疑問が浮かぶ人もいますよね。
なぜなら、「ちゃんとして」は①抽象的で、②圧が強い言葉だからです。
①「ちゃんとして」って抽象的
皆さんにお聞きするんですが、「ちゃんとする」ってどういう状態のことでしょうか?
いろんな答えが出ると思います。そして、その答えは、皆さんバラバラのはずなんです。
なぜなら、「ちゃんとして」には具体的なイメージが含まれていないからです。
どういう状態でいてほしいのかを指し示さなければ、それは指導ではありません。
なにかミスしてしまったとき、大抵の人は「ちゃんとした」つもりでミスします。
手を抜いてやろう、ミスしてもいいやと思って、失敗する人は少ないです。
ミスした理由が、ゴール(結果)のイメージがそもそも違うってときもありますよね。
その場合、正解を伝えないかぎり、また同じことが起きます。
②「ちゃんとして」って圧が強い
「ほら、ちゃんとして!」
「ちゃんとやったら大丈夫なのに」
こんな声掛けを受けたら、緊張しちゃう人いませんか?
私もそのタイプです。
「ちゃんとして」ってセリフは、「真面目にやってないでしょう?」や「なんでこんなこともできないの?」とのニュアンスを含みかねません。
なので、ミスをしたときに後輩が「ちゃんとしたつもりだったのにな……」と萎縮してしまうかもしれないんです。
指導した方が思う以上に、心理的に負荷をかけてしまうことがあるんですね。
どうしてミスしたか分からない
↓
でも先輩に質問しずらい……
↓
またミスをしてしまう
↓
「ちゃんとして」と言われる の悪循環が起こる可能性があります。
ここまで、「ちゃんとして」が指導に向いてない理由を書いてきました。
次に、指導する立場が心掛けたいことを書いていきます。
「ちゃんとして」を使わないで指導力をあげよう
ひるがえって、耳が痛い話ですが、私自身も「ちゃんとしてほしいな」なんて思うことはあります。
焦ってたり、疲れてたりすると、つい言っちゃいますよね。わかります。これぐらいわかるでしょう、と思っちゃうんですよね。
ただ、「ちゃんとして」で簡単にすませていては、指導力も上がりません。
この言葉は抽象的でどんな時にも使い回せます。だから、指導する側は考えなくていいんですよ。
指摘した事実がほしいのであれば、「ちゃんとして」だけで構いません。
ただ、二度とミスをしないと指導したいなら、不適切です。
伝えたいことがあるなら、その相手がわかるように言葉を選ぶ必要があります。
情報を取捨選択して、分かりやすいように噛み砕くのはとっても大変ですよね。
忙しい仕事中だと後回しにしがちです。
ですが、私は「ちゃんとして」と言われて、悲しい思いをしたことがあります。
どうしたら改善できるかわからなくて、でも相談しずらくって、自分の不甲斐なさにぐっと涙を堪えました。
それから1年、今度は指導する側になりました。
私は後輩に寂しい思いをさせたくない。
だからこそ、その体験を忘れないようにnoteにしたためました。
ミスが起こるたびに、どう指導するべきかしっかり考えて、言葉を選んでいきたいです。
指導する相手がいる全人類へ、一緒に頑張っていきましょう💪
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