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ミュシャの絵画はこんなにも引き付けられる?

2024年8月3日(土)~2024年12月1日(日)に堺市立文化館で「堺 アルフォンス・ミュシャ館」が行われています。

そこで、今回はミュシャについて理解を深めていければと思います。
(なんだか、ミュシャの絵って引き付けられるんですよね~)

ミュシャが有名になったきっかけの絵とは?

アルフォンス・ミュシャ「ジスモンダ」

ミュシャの有名になったきっかけは、「ジスモンダ」という舞台のポスターを描いたことだと言われています。
1894年のクリスマスに急ぎの仕事として、依頼があったのですが、クリスマスであることで画家がいなかったこと、そして一週間という短い期間だあったことからミュシャのもとに依頼が来たそうです。
この頃、ミュシャはパトロンからの援助をもらえず貧しかったため印刷業者で働いていたそうです。
(スーパーラッキーボーイですね。)

1週間で仕上げたとは思えない美しさですよね。
このポスターのモデルであるベルナールが気に入り、6年契約まで結んだそうです。

これは、下の部分がカレンダーになっているそうです。
(一生、お家に飾っておきたい美しすぎるカレンダーですね。)

ちょっと、じっくりカレンダーに描かれている絵を見ていきましょう。
美しい女性の横顔、優しさに包まれ穏やかな一日になりそうですね。
最初は、女性の顔に注目が行き、次に女性の付けている装飾、髪飾りに目が行きます。そして、躍動的な髪の毛をたどっていくと、最後に下のカレンダーに目が行きます。
おそらく、考え抜かれた構図になっているのだろうと思います。
(自然に誘導されている感が…流石、ミュシャ!)
色合いも、同系色でまとめられていてすごく落ち着いた気分になります。また「赤色」を使用していますが、赤色のトーンが暗めなので落ち着いた雰囲気を醸し出す不思議さがあります。

ミュシャはいろんなことにチャレンジしている!マルチな才能!

「アール・ヌーヴォー」とは、
生活の中で役に立ちつつ美しいもの、機能性と美を兼ね備えたものです。
(上のカレンダーもそうですね!)

ミュシャは、「アール・ヌーヴォー」なものをたくさん生み出しています。
どんなもののデザインを手がけたか見ていきましょう!

①食品のパッケージ

ビスケットかな?素敵なパッケージ!
今の、CMでも使われているイメージを売るという戦略も組み込まれている?!

②ステンドグラス

たくさんの色が使われていて、光を楽しめそう!

③紙幣

デザインが細かくて美しい!

④切手

切手の数字がはっきりとわかります。
決して、機能性を邪魔しないデザインですね!

⑤ベルナールが舞台で身に付けるブレスレット


他にも、お店のロゴ、警察官の服のデザインなども手掛けていたそうです。
すごい才能ですね。

ミュシャの作品全体を見ていると、すごく計算しつくされた構図なのではないかということを感じさせます。自然と誘導される視線、食品のパッケージのイメージ、切手や紙幣の数字のみやすさ。
ミュシャが作品を手掛けるとき、この機能性という部分を大きく重視し、その機能をより美しく、楽しめるためにはどうすればよいかということが考え抜かれているような気がします。
こうしたデザイン性が後世の私たちまでを魅了しているのではないでしょうか。

ぜひ、実際に堺市立文化館でミュシャの世界に浸ってみてください!

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