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ルネサンスの始まり:人間を描くことに挑んだ画家たち

アートといえばルネサンス🎨なんて思う人もいるくらい芸術が盛んに行われていたルネサンス期!
私自身もまだあんまり理解できていないので勉強がてら、記事にまとめていきたいと思います!
目標は3本立てくらいで気まぐれに投稿していきますのでよければお読みください🥺

ルネサンス期の始まりは、14世紀から15世紀にかけてイタリアで起こった文化的復興運動の中で見られます。
ルネサンス前期、または初期ルネサンスと呼ばれるこの時代は、古代ギリシャ・ローマの文化や哲学を再評価し、再び取り入れることで、新しい表現手法と思想が生まれました。
芸術家たちは人間の姿や自然の表現に対する新しいアプローチを模索しました。
次第にリアリズム(写実主義)や遠近法(パースペクティブ)といった技術が発展していきました。

初期ルネサンスの特徴


ルネサンス前期の芸術は、中世のゴシック様式から脱却し、より自然で現実的な表現へとシフトしていきました。
この時代の特徴の一つは、三次元的な空間表現のための遠近法の発展です。
これにより、絵画の中に奥行きや立体感を出すことが可能になりました。
また、解剖学的知識の向上により、人体の正確な描写が進みました。
芸術家たちは光と影(キアロスクーロ)の技法を使い、絵画に深みと立体感を加え、よりリアルな表現を追求しました。
今の絵の原型みたいなものが決まってきたといっても過言ではなさそうですね!
遠近法が取り入れられてより写実的に描かれるようになった時代ということです🤔

さらに、宗教画が依然として重要なテーマではあったものの、ルネサンス前期では人間の個性や感情、日常生活の描写がより多く取り入れられるようになりました。
この時期の芸術作品は、人間の美しさや個々の存在の価値を高めることを目指し、まさに「人間中心の思想」を反映しています。

ルネサンス前期に活躍した画家たち


ルネサンス前期には、芸術の世界を一変させた重要な画家たちが登場しました。その中でも特に注目すべき画家を2〜3名紹介します。

ジャット・ディ・ボンドーネ(Giotto di Bondone, 1267-1337)

ジャットはルネサンスの幕開けを告げる存在であり、彼の作品は中世とルネサンスの橋渡し的な役割を果たしました。
それまでのビザンチン様式の硬直した宗教画とは異なり、ジャットの絵画は人間の感情とリアルな表現を重視しました。
彼の代表作である「アッシジの聖フランチェスコ教会のフレスコ画」では、自然なポーズとリアルな人間の感情表現が見られ、絵画の中に物語性と深い感情が込められているのです!

アッシジの聖フランチェスコ教会のフレスコ画
小鳥への説教


マサッチオ
(Masaccio, 1401-1428)

ルネサンス前期のもう一人の重要な画家がマサッチオです。
彼は遠近法を駆使し、より現実的で立体感のある絵画表現を追求しました。
代表作「聖三位一体(Trinity)」では、建築的な遠近法を初めて正確に用い、絵画に劇的な奥行き感を与えました。
マサッチオの技術革新は後のルネサンス期の画家たちに多大な影響を与え、短い生涯にもかかわらず、その貢献は非常に大きいです。

聖三位一体(Trinity)


フラ・アンジェリコ(Fra Angelico, 1395-1455)

修道士であり画家であったフラ・アンジェリコは、ルネサンス前期の宗教画において重要な存在です。
彼の作品は、宗教的なテーマに対する深い敬虔さと、明るく柔らかな色彩、優雅で感情豊かな表現が特徴です。
「受胎告知(Annunciation)」などの作品では、天使と聖母マリアの表情やポーズに注目すると、彼の絵画がいかに優美でありながらも人間的な感情に満ちているかがわかります。
サイゼリアでもよく飾られているので、見たことある人は多いかもしれないですね!

受胎告知(Annunciation)




ルネサンス前期は、芸術の世界において新たな技術と表現の基盤を築きました。
人間のリアルな姿と自然の美しさを追求したこの時代の画家たちは、後に続くルネサンスの巨匠たちにとってのインスピレーションとなりました。
彼らの探求と技術革新は、ルネサンス芸術の華やかな黄金期への道を開くこととなり、現代まで続く芸術的な探求の原点ともいえます。

ルネサンス前期の芸術を理解することは、今、目にする多くの芸術表現の根底にある価値観や美意識を知る上で重要な手がかりとなっているかもしれません!

見覚えある絵画が多いのですが、同じタイトルの絵で描いている人が違う絵がいくつかあるためごっちゃになりやすいですね。
色んな絵に触れることで少しずつ理解を深めていきたいと思います!

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