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スーラーのすごさ、教えます!


「グランド・ジャット島の日曜日の午後」ジョルジュ・スーラ

この絵は見たことある人が多いのではないでしょうか?
でも、これって美しい?何がすごいの?と思いませんか?

私は、最初別に上手いんだろうけど、格別に上手なわけじゃないのに何が話題を集めているんだろう?と疑問でした。
(ボロクソ言ってごめんね。スーラさん。)

スーラさんの名誉挽回をさせてください!
調べてみたら、とんでもなくすごい人でした!
今は、スーラさんのこと尊敬しています。

スーラの名誉、挽回劇!

ここがすごいぞ!①【論理で描こうとした画家】

スーラは、色を視覚上で合成させる「視覚混合」を使った作品を考案したひとです。
(視覚混合ってどういうこと?)

これを見ていると、白と赤の四角が並んでいるように見えますよね。

これをもっと細かくすると、赤と白の輪郭がどんどんなくなって、混ざっているように見えませんか?
これが、視覚混合ということです。

これを絵画の中でやったのが、スーラなのです!

まだ、点が大きく見えますよね?
これをすごく細かく、小さい点にしていくとしたの絵のようになっていきます。

科学的で論理がしっかりしているのですね!研究科だー!

ここがすごいぞ!②【根気強さ!】

この「グランド・ジャット島の日曜日の午後」の大きさ、どのくらいだと思いますか?

(うーん、かけ時計くらいの大きさかな?)
(点で描くから、そんな大きくないんじゃない?)

実は…、

207.6cm×308㎝

ん…?2m、3m?大きすぎすぎー!

大きいだけなら、そんなに驚かないけど…、この大きさすべて点で表現されていると思うと、すごすぎる…。

これをやりきった、スーラがすごすぎる…。

ここがすごいぞ!③【色と線の向きも論理に考えつくされている!】

「サーカス」スーラ

【上に向かう線↑】
陽気さ、明るい色、暖色系

【水平線→】
静けさは明暗の等しさ、暖色寒色の等しさ

【下に向かう線↓】
悲しさは暗い色、寒色系

このような感じで、色彩は光や空気感を表現するものから、感情を表現するものに変わっていきました。

「サーカス」は上に向かう線なので陽気という感じですね。

色の使い方を今までの表現の幅からぐっと広げたのがスーラということです。



いかがでしたか?
スーラすごい人でしたよね!
こんな科学的で、論理的な人間だったとは夢にも思いませんでした。
これを論理的に表現できたスーラはすごい!と感じました!


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