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入り口で滝のお出迎え♬【ジオ散歩vol.2:鎌倉市No.1-5】
「市街地を実際に散歩しながら地形・地質を楽しむ」シリーズ、ジオ散歩。
前回はいよいよ朝夷奈切通に近づいてきたところで太刀洗川が護岸等の無い自然な川の流れになっているのを見ることができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1658738124367-r9yyqndveg.jpg?width=1200)
ここで出てきた疑問点は、これでした。
川の水が狭い範囲に集中して流れているんですよね。なぜでしょう?
上流はどんな感じ?
と言うことで見てみると・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1658742098021-20C1R5OgDQ.jpg?width=1200)
これです!溝になっているんですよね。
河床の全体は層理面起源の平坦面なのですが、その一部が溝になっていたんですね。この溝は、おそらく節理面が起源であろうと考えられます。割れ目があれば、そこに水が集中しますからね。その集中した水流に徐々に削られ、このような溝になったのでしょう。
鎌倉市内に散見される切り立った崖も、はじめはこのような侵食からできたのかもしれませんね。
太刀洗水
そんな感じで川を見ながら歩くうちに、太刀洗水(たちあらいすい)に到着しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1658748037079-Epqb9l7ZCo.jpg?width=1200)
梶原景時が上総広常を斬った刀を、この水で洗ったという場所です。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、佐藤浩市さん演じる上総広常の最後は物悲しい雰囲気で、とても印象に残っています。
ちなみに、ここに湧水があるということは、おそらく岩盤の上に土砂があると思うのですが、ご覧の通り草ボーボーで全く分かりませんでした(;^_^A
![](https://assets.st-note.com/img/1658748504158-HteKR5tCMe.jpg?width=1200)
でも太刀洗水のすぐ右には、こんなガッチリした岩盤が出ています。
つまり太刀洗水の場所だけピンポイントで土砂が堆積しているのか?ナゾなんです。来年の春当たりの草の無い時期にでも見に行って確認してみたいなぁ・・と思っています。
朝夷奈切通の入り口
そして太刀洗水からすぐの場所に、朝夷奈切通の入り口が見えてきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1658749201393-QxIAUGyOAy.jpg?width=1200)
車やバイクを侵入させないためでしょうか?柱が立っていますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1658749285000-MHaqwNBc7r.jpg?width=1200)
説明看板です。
![](https://assets.st-note.com/img/1658750031943-9VDIDlyPbF.jpg?width=1200)
そして入り口のすぐそばに滝がありました。
「三郎の滝」だそうです。説明看板の撮影、忘れてしまいました(;^_^A
小さな滝ですが、層理面が小段をつくっていて、見ていて楽しい滝です。
さて、今回はここまでです。
次回は中に入る前に、上総広常にまつわるエピソードについてお話ししたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。