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もっと削れる!
さいきん、プロのネット記事などを読んでいて「長すぎる!もっと削れる!」とおもうことがしょっちゅうだ。
日々このnoteを削るのに四苦八苦しているからなのだろう。読者がラクに読めるように、なんとか1000字以内におさえようと苦心しているうちに他人の文章のムダにも敏感になってしまったらしい。
削ったほうがメリハリがついておもしろくなると思うのだが、プロは枚数を稼がないと仕事にならないのかな。。。ちなみに過去にここにリンクを貼った記事にそういうのはありません。
ぼく自身は以下のパターンで書くことが多い。書き始めたときのアイデアは書き終わるころには削ってなくなる。
・アイデアAで途中まで書く
・アイデアBに気づく
・アイデアA+Bで最後まで書く
・アイデアAを削って構成しなおす
・さらに削る
かつて論文を書いていたころ「とちゅうでアイデアが変わって構成しなおすくらいでないと面白いものにはならない」といわれていたのでそのクセが残っているのである。
たとえば昭和のカルト映画『野球狂の詩』(1977)について書いた記事『「ツッコミどころが満載」とはどういう意味か?』を例に挙げてみよう。
これは、もともと『野球狂の詩』の映画評だった(アイデアA)。しかし途中まで書いてから「この映画はツッコミどころが満載だな・・・それにしてもツッコミどころが満載ってどういう意味なんだろう?」という疑問がわいたので掘り下げているうちにメインテーマ化し(アイデアB)、もとの映画評を削ってああなった。
最初の記事には
・球団社長がヤクザにしか見えない・・
・現役時代のノムさんが出演している・・
・主人公の部屋にペットが多すぎて多頭崩壊だ・・
・当時の日活は若手監督の登竜門だった・・
などとダラーっと書いていたのだが、もう残っていない。とはいえシロートだからダラーっと書いても許されるのだが、仮にもプロの書き手がぼくみたいなヤツに「ここ削れるな・・前のページと同じことを言ってるな・・気づいてないんだな」などと憐れみの目で見られるのはなかなかキビシイものがある。たいへんだなあと思いながら読んでいる。