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『超重要』下半身を’鍛える’使う’の本当の意味とは


みなさまこんにちは。

体重移動、前回のまとめ

前回ゴルフスイング中における体重移動について

お話しました。

体重移動を綺麗に行うためには

下半身を積極的に動かそうとするよりも

体幹や上半身を正しく受け止めて立てるように

事前に下半身を調整することが大切で

体幹部や上半身の動きに伴って自然と下半身も動き

外部から見ると結果的に下半身自体が主体的に

仕事をしているように見えることが理想だと述べました。

下半身が先行して見える動きも実は

ほぼ同時に反射的に動いている可能性があるのです。


しかしこれらは

決して、下半身が重要ではないという意味ではありません。


『スポーツには下半身が大切』や

『下半身を鍛える』『下半身で打つ』と

よく言われますが


曖昧な理解のままトレーニングをしたり

指導すると逆効果になる可能性も秘めている

のでしっかりと考えて下半身をトレーニングをするべきなのです。


下半身が大事と言われる訳


『下半身を鍛える、脚で打つ、腰で打つ』

これらの考えは

全てのスポーツや格闘技で浸透しています。

しかし

スポーツは下半身が大切と言われる

その背景や理由を考えたことはありますか?




おそらく

下半身を鍛えてパフォーマンスが向上した人がいたか

結果が出た人が下半身が鍛えられていた

などが挙げられます。

事実

体幹部の内側の筋肉の太さは外からは確認できませんが

太ももの太さなどは測ることもできます。

また目で見ても確認することができます。


しかし、そのわかりやすさ故に

とても曖昧な理解で

有名なゴルフコーチですら

とりあえず下半身の筋肉の全て筋肉量が増えればいい

と発言しています。

『ふくらはぎは太い方がいい』とか

高齢者で足が弱いからと前ももを鍛えるとか

全体としての機能を無視した考え方や情報も

多数存在します。

下半身と大雑把に分けてきましたが

実はそれぞれの筋肉にはそれぞれの役割があります。

発達すべき筋肉もあれば

補助的に使われてむしろ細い方が良い箇所もあるのです。

そもそも

下半身が鍛えられているという評価

体幹や上半身を全て使ったパフォーマンスがの良さが

あって初めてなされるものです。

例えば、

野球ならバッターの飛距離、速い球を投げられる、コントロールが良い

ゴルフなら飛距離やスイングの安定感などです

いくら下半身を鍛えても、これらの結果が出なければ

下半身が大切だという評価にはならないからです。


つまり、全体としての調和やバランス、連動性除いて

考えても意味がないのです。



良い下半身とは


パフォーマンスが良い選手は

必ず良い下半身をしています。

つまり、発達すべき箇所の筋肉が鍛えられているということです。

そして、脱力すべき下半身の筋肉は脱力しています。

ここが肝心な点です。

下半身を闇雲に鍛えたり、動かしたりしても

良い結果に繋がることはないが、

良い結果が出ている人は、意図的か意図的でないかに関わらず

下半身が鍛えられ発達しているのです。


これには軸が大きく関係しています。

体幹部に軸が通ると

表面の筋肉は柔らかく保たれ

その結果、骨盤および股関節に正しく体重が乗るようになります。

そして、ハムストリングスに刺激が入り裏ももの筋肉が発達していきます。

体幹部や下半身の軸の有無は

どのように上半身を下半身が支えるかという問題そのものです。


股関節に乗れればハムストリングは鍛えられる


上半身をどのように体幹部と下半身で支えるか

という問題は

どこの筋肉でダンベルやバーベルを持ち上げるか

という筋トレのようなものです。

言い換えると

脱力が出来て股関節に体重が乗せられる人は

その付近のハムストリングを使って身体を支える

という選択になり

勝手にそこの箇所の筋トレになるのです。

このようにしてパフォーマンスが良い人は

実際に下半身が鍛えられているのです。


同じトレーニング = 同じ効果ではない


しかし別の選手が

闇雲に下半身を鍛えようとトレーニングをしても

同じような結果にならない可能性も十分にあるのです。

優れた選手がランニングなどをして得られる効用を

ある人は得られないことが起こり得るのです。

もちろん、筋トレやランニングをする中で

力の抜き方を覚えて適切なトレーニングが出来るなら

下半身を鍛える中で競技におけるパフォーマンスも

向上することもあります。

ただ、その偶発的なものに頼り下半身を鍛えても効率的ではありません。


幼少期が最も下半身が鍛えられていた可能性


良い下半身の判断基準は

単なる筋肉量ではなくバランスよく機能的かどうかで

それは成績が伴えば俗に言う下半身が使えてしっかりしている

という評価が得られるはずです。


スポーツのパフォーマンスは

さまざまな要素のもとに決まります。

競技によって変わりますが

仮に
経験値+身体の機能(柔軟性が可能する技術)+ 身体のスケール感

によって

決まるとしたら

経験値や技術が同じでも身体的大きさとしてのハンデがあれば

負けてしまいます。

ですから、女子プロゴルファーと男子プロゴルファーが

同じ条件で対決をすると男子の方が有利です。

小学生が大人に勝てないパターンもこれと同様です。

しかし、このことが私たちに誤解を与えるかもしれません。


子どもから大人にかけて下半身を鍛えれば良い成績になると。

しかし、体が大きくなる恩恵を受けて成績が向上しますが

その後ピークを迎えます。

いくらトレーニングを繰り返しても全盛期のようにプレー出来ない

その理由は、質という観点で

幼少期や学生時代、トレーニングをする前の方が
良い下半身だった可能性があるからではないか? 
ということです。



大谷翔平が『全盛期は小学生から中学生だった』と答えた理由


実際大谷翔平は小学生から中学生時が

一番野球が上手かったと

答えているのを記事が読んだことがあります。





これは、身体の大きさを差し引いた時の感覚的なことを
指している
のではないでしょうか?

当然、小学生時代の大谷翔平が

現在の大谷翔平よりも良い成績を残せるという意味ではないと思います。


とはいえ


大谷翔平はあの恵まれた身体に成長した現在も


小学生の頃の機能をあまり損なうことなくプレーしているから

世界一の選手なのではないでしょうか。


ゴルフの世界でも

アプローチやパターは

身体の大きさはあまり関係がなく
(ヘッドスピードや経験則を必要とする場面を除いては。)

ジュニアの時の方が感覚が良かったと語るプロゴルファーも

多くいます。


身体意識を意識すると日常生活自体がトレーニングになる


下半身を鍛えるとは

漠然と筋力トレーニングをすることではありません。

運動の機能を考え下半身が正しく使えるように

体幹部をや上半身を含めた身体の性能を考え

工夫することです。


機能的に質という面で下半身を鍛えるためには

良い下半身をしている人や子どもの身体意識を

私たちも取り入れることが大切で

それによって

鍛える、トレーニングをするという意識が無くても

日常的に立ったり座ったり歩いたり階段を登る行為自体が

充分なトレーニングになります。



最後までご愛読有難うございます。





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