スプラとランチェスターの法則の続き
前回の記事では、ランチェスターの法則を使ってスプラトゥーンというゲームを検証してみた結果、「人数有利・不利を甘く見るな」ということが分かった。
これを受けて、人数状況が変わった後の行動は各々分かってきたことと思う。
人数不利は圧倒的な戦力差なのであまり戦わない方が良い。
人数有利は圧倒的戦力差なのでもっと攻めるべきだ。
この話を聞いて疑問に思わなかっただろうか。
「そもそもこの人数有利はどのようにして生み出すのか」
「俺が頑張って1キルするから大丈夫!」
はい、そういう人はこの記事を閉じて、引き続き頑張ってください。
違う。私はその1キルをどうやって取るのかを考えたいと言っているのである。
確かに。確かに、1人強い人がいれば何の気なしに1キルを発生させるかもしれない。
はたまた、ボム事故が突然起きるかもしれないし、キャラコンミスで水没もあるだろう。
人間がコントローラーを握ってるに過ぎないので不可抗力的なキル・デスは起こりうる。それは仕方ない。
では、意図的にキルを生み出すにはどのようにすればよいだろうか。
その答えは、
実は原点回帰である。人数有利を生み出すことが大事なのである。
・・・・
それは、もう聞いたと。また、同じ話かと。
ちょっとまってくれ。違うんだ。違うわけじゃないんだけど違うんだ。
前回、話したことはあくまでも同時間におけるフィールド全体の人数差の話であった。
しかし、こと1キルを取ろうという場面に置いては、その人数有利をフィールド内の1箇所で起こすことが大事という話をしたいのである。
勘のいい人なら分かるだろう。
これが「カバー」である。
前回と同じ例を出そう。
今、あなたの味方はあなたを含め3人いる。
敵は無傷の4人。
そう3対4だ。
その状況では9対16の戦力差があるため、引くことを覚えようと前回では言った。
しかし本当に3対4なのだろうか?
考えてみてほしい。あなたが今いるステージがタチウオパーキングだとしたら、その計7人は全員エリアの中にいるだろうか。
なかなか考えづらい状況である。
敵の高台の上にチャージャーがいたり。パブロが走り回っていたり。ラピブラがレールからパンパンしてることもあるだろう。
そう、全体としては3対4であるため気をつけなければならないのであるが、
実は一箇所に目をやれば、人数不利ではない可能性があるのである。
調子に乗って自陣まで来たパブロを3人で倒そうと思った時どうだろうか。
この一瞬の戦力差は9対1にならないだろうか。
我々が銃弾をかわし合っている箇所はフィールド全体ではない。
その瞬間はただの一箇所であると認識すべきなのである。
スプラトゥーン、よく出来たゲームだ。フィールドの種類は様々ある。
広さ、オブジェクトの数、高低差、イカ移動出来る・出来ない箇所
色々な要素がある。
その色々な要素に阻まれたその一箇所であなたはキルを取ればいい
もちろんタイマンで勝つことが理想だが、今まで話した通りほぼ確実な方法がある
そう、人数有利を作り出してキルをするのだ。
今まで、何気なく初動を動いてはいなかっただろうか。
「味方の1人が左に行く人がいるから、自分は右にいくか・・・」
その味方が初動死したとき
「なんで死んでんだよ!」と怒ってはいないだろうか
その時、味方が1対2で戦っていたことも知らず
あなたが初動で行った先に敵がいない分、他の味方は人数不利で戦わされていることも知らず
そこにあなたも行ってあげれば、最低でも相打ちに出来たかもしれない
このようにフィールドを上手く使い分散させる
ボムを使って誘導する
スペシャルを吐いて逃げた先で孤立させる
そのように固まった敵を散らせた先であなたは味方と共闘してキルを狙えば良い
1人でいくな、味方と行け
味方が来ないなら味方が行く方へいけ
そうやって得た1キルは全体の人数有利を生み出し、また別の人数有利が取れる箇所が増えることでまたキルを取りやすくなる。良いサイクルで順々に倒せる。
全体の人数有利・不利の優劣はその局地的なカバーが起こりやすい・起こりにくいことによる優劣なのだということを念頭に置こう
そのため調子に乗って1キルした後に次のキルを無防備に取りに行くな
その先では3人の敵が待っているかもしれない。
それでは3対3。振り出しだ
ちなみにではあるが、シミューレーターによれば
4対4の状況でも、片方のチームが相手を1人ずつ一点集中し倒していけば
相手が全滅するころに、こちらは2名残るらしい
つまり、どんな状況でも全員で1人をキルしに行こうという姿勢は大切だ
相手の位置、味方の位置を把握しろと口酸っぱく上位勢が言っているのはこういうを孕んでいるからである
全体の人数は有利か・不利か
あそこにいる敵は1人かカバーが来そうか
今、自分が倒しに行こうとすればカバーは来るか
そんな流動的な人数の増減を常に頭に入れつつ戦えれば
きっと容易い戦いが増えることだろう
以上である
最後にスプラトゥーンプレイヤーの諸君に伝えよう
マップ見ろよ
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