![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115073684/rectangle_large_type_2_880fab199229e6187fa72764f13471fc.jpeg?width=1200)
「昔はよくいたよ」
やぁどうも。イシガキと申します。
2023年……8月は僕らの目の前を"あっ"という間に過ぎ去って、9月の頭の"い"の一番にこの記事を書いています。
もう、夏も終わりですね。
ぼくにとって今年の夏は、どこか特別な物に感じるところもありましたし、いつもとなんら変わらない夏であったようにも思えます。
思えば今までの間(約7年間)、ずっと一人で昆虫採集やら自然観察やらをやっていた訳でして。
生き物の写真を撮ったからと言ってSNSにアップする訳でもなければ、記事にまとめたりすることも無かったのです。
こうやって記事にしたり、または誰かに生き物の話をするようになったお陰か、今年は同じような趣味の方々との出会いもありました。
そんな方々から興味深いお話を伺ったり、はたまた採集に連れていってもらったり。
それにしても、今年は異常な暑さでした。
これは去年の体験談ですが、炎天下の中、片道8km程離れた河川敷に自転車で向かった際、目的地に到着すると途端にタイヤがパンクした事がありまして…
自転車を押しながら歩いた帰り道でぶっ倒れるかと思った程でしたが…
今年の暑さはそんな無茶も出来なさそうでしたので、比較的大人しく過ごしていたのです。
今年、採集中に出会った方々からお聞きした話の中で、様々な人からよく耳にする言葉があったように思えます。
「昔はよくいたよ」
そんな言葉です。
ぼくが公園でカブトムシを探していると、とある奥様は言いました。
「昔はカブトムシもいっぱい居たんだけどね…」
小学生の頃オオクワガタを捕まえた事がある同級生に、当時の体験談を訊いてみれば、
「昔はよくいたよ」
現在ぼくは実家暮らしでして、母親はぼくがよく虫とりやら何やらに出掛けているのを知っています。
母親はぼくが帰ってくる度、「クワガタいた?」なんて訊いてきます。
ぼくが「あまりいなかった」と答えると、母親は「昔はいっぱい居たんだけどね」なんて言ったりします。
「昔はよくいた」
ぼくは2002年にこの世に生を授かったので、何十年も前の事なんて知る由もないのですが、その言葉の通り、昔の事を考えたりもします。
「この雑木林、昔はもっと広かったんだろうなぁ…」とか。
今年は蚊があまり居ないように感じます。
小耳に挟んだ話では、「暑すぎて蚊がバテてる」だとか。
「なるほどなぁ」なんて思ってました。
海に行った時の事です。
友達の車の中で寝ていると、ぼくは足首辺りのむず痒さで目を覚ましました。
蚊です。
気が付いたら身体中、蚊に喰われていました。
蚊、めちゃくちゃいました。
「昔はよくいた」
ぼくは人の昔話を聞くのが好きです。
昔はどうだった、とか、昔はこうだった、みたいなフレーズを聞くと、頭の中で情景が思い浮かんで、どこか切ないやら淋しいやら、そんな気分になるからです。
アメンボ、最近はあまり見ていないような気がしていました。
ですがついこの間、田んぼの畦道にあった水溜まりで見ました。
アメンボ、めちゃくちゃいました。
「昔はよくいた」
その言葉の通り、数は減っているのかもしれないけど、意識をあまり向けていないだけで、この世の何処かにはまだ "いる"
そんな気がしています。
そんな事を思うと、一瞬だけ、画面じゃなくて、周りの景色をよく見てみようともしてみたり。
![](https://assets.st-note.com/img/1693591566861-REY3SE00Lx.jpg?width=1200)
「その辺歩いてたらカブトムシいたわ」
(記事作成者:イシガキ)(twitter:@yurukansatsu)(instagram: https://instagram.com/yurukansatsu?utm_source=qr&igshid=MzNlNGNkZWQ4Mg%3D%3D)
(訂正やご連絡は上記のいずれかからお願い致します)