見出し画像

「Uber Dandy Kimono」の着物アップサイクル作品展がIchibaでスタート✨【全文無料】

※たまたま無料記事が続きますが、次回からは平常運転に戻ります😌

日本人の家庭には案外着物が眠っているものですが(だいたいはお祖母様やお母様のものになるのかな)、袖を通されないまま永遠の眠りについてしまうこともしばしば。着物は着ないと傷むし、いくら長持ちするものと言っても年々劣化しますので…。

そんな着物離れの現状において「着物として着られないならば洋服や小物にアップサイクルする」という手があるというのは知っておいていただけたらなぁと。日本にもアップサイクル業者さんは大勢いますので、依頼して生まれ変わらせてもらうのも本当におすすめです💓

今回は、イギリスでシミなどの難ありヴィンテージ着物を美しいドレスに生まれ変わらせているブランド「Uber Dandy Kimono」の展覧会をご紹介します。デザイナーはわたしの仲良しのイギリス人女性、ティアです!

今日はくっきりとした青のひなげし(ポピー)の訪問着にしました。イギリスではポピーは死者を悼む花として有名ですが、そこから「再生」のイメージも。ティアのアップサイクルによって着物がまた新しい命を吹き込まれるということを表現しました。帯は松などのおめでたい柄がいっぱいの袋帯。これはティアのますますの活躍を祈念して✨

会場となるのは、ロンドン西部の大型ショッピング施設「Westfield」。

クリスマスツリーとアイスリンクも登場していました。スクリーンにたまたま「Tokyo」と映っていますがロンドンです(笑)。

そして、クリスマスツリーと向かい合う素晴らしい立地にあるのが「Ichiba」という日本食材店(※ロンドンにお住まいの方には、Japan Centreの店舗と言った方がわかりやすいかも)。

今回はこの「Ichiba」の方からのラブコールで、「Uber Dandy Kimono」の作品展示が実現したというわけなんです。そして展示会のタイトルは「Roku」。ご覧のとおり、6つの作品が展示されているからなんですね。それでは、6つの作品をひとつずつ見ていきましょう。

着物と言ってもさまざまな種類のものがあります。こちらは皆様もご存じの浴衣をアップサイクルしたミニドレスとハット。おそろいでお洒落ですね♬

紬というカジュアルな正絹の着物は普段づかいもできそうなワンピースに。どなたでも着られそうな雰囲気ですよね。

こちらは振袖を素材としたロングジャケットで、ややインド的な雰囲気も漂います。柄ゆきの生かし方が見事で、わたしのお気に入り。

こちらは華やかな色柄の付け下げをミニドレスに。上に羽織っているのは実は別の着物ですが、同じ作家さんの作品なので雰囲気がぴったり!

なかなか衝撃的なビジュアル⁉訪問着をゴルチェやアレキサンダー・マックイーンを彷彿させるボディスーツに。もちろんこのまま外出するわけではなく、パンツなりスカートなりを穿きます。

最後に、ゴージャスな色無垢を使ったドレス。美しい刺繍と散りばめられたスパンコールがまぶしいっ💓

これらの作品は11月24日~30日に一般公開されます。ロンドンにお越しの際はぜひ実物をご覧になってくださいね。

今夜はプレビューナイトで、各種メディアの方々が集まっていました。わたしもご招待いただきました。

日本酒やワイン…。

唐揚げや餃子、お寿司、おせんべいなどの軽食も並びます。うれしーーー♬

そして、特別イベントのファッションショーが始まりました。これらももちろんティアの作品です。

マネキンが着ているのも良いのですが、やはり人間が着てこそさらに輝きが増します。とくに着物生地はドレープや、シルクおよび金糸銀糸の輝きが美しいので…。

いずれもラインがエレガントで溜め息が…。

ちなみに数日前にティアに「ユリにもモデルとしてぜひ参加してほしいんだけど」と言われたのですが、どれも細身でわたしの体は入りそうになかったので丁重に辞退したのでした。しかし、今日見てみて全員プロのスレンダーなモデルさんだったので、ティアはこの美女軍団の中にわたしを放り込むつもりだったのかと戦慄が走りました🤣

こちらはティア自身のお気に入り。鶴がドラマティックに飛び立つゴージャスなドレス!首のつまった慎ましやかなデザインかと思いきや…。

背中が大胆。このあたりは本当にティアのセンスの高さを感じます。

そして、ティアによる講演が始まります。まずは、彼女自身が着物に興味を持つようになったきっかけと、着物の柄にはすべて意味があることを紹介。

そして、「何の瑕疵もない着物はそのまま着るのがベスト」という点は強調しながらも、シミやダメージがある古い着物は形を変えることで新たな命を受け、サステナビリティも実現できると述べました。このあたり、わたしも共感しかありません。

そして、さまざまなヴィンテージアイテムを参考にしながらデザインや制作を行っているという説明もありました。

日本人が着物のことを考え、新しい未来を生み出していくのは当然ですが、こうして海外のデザイナーも着物を理解してこよなく愛し、自分のアイデアや労力を一心に注ぎ込んでくれている姿に感動します。

そしてもちろん、わたしもティアの生み出すドレスが着てみたいなと心から思いました!まずはエクササイズでちょっと体を絞らなきゃいけないかもしれないけど(笑)。お着物好きさんもそうでない方も、こんなエレガントで美しいドレスが着てみたいと思われる方は多いのではないでしょうか。

すでに他のコレクションでアメリカでの展覧会を成功させているティア。本拠地であるイギリスはもちろん、日本をはじめとするさまざまな国で彼女の着物作品はこれからも注目を浴びていくはずです。これからも親しい友人として、ファンとして、ライターとして、彼女の活躍を追いかけていきたいと思います。皆様もよろしければティアを応援してあげてください🎉

ここから先は

0字

¥ 200

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?