キレる老人
なんのことはない自分の事である。
今年の8月で63歳ともなれば昔ならとっくに老人である。
老化を言い訳にしようとしてる時点で充分に老化していると自分でも思わないでもないが事実なので仕方ない。
前置きが長いのも我ながら嫌になるが、先日電話の見知らぬ相手にキレまくったのである。
普段の私を見ている人なら、あの温厚そうな人がと思われる人もあるかも知れないが、ガマンしてるだけで元々短気なのである。
そのガマンが出来なくなっている。
件の電話は某有名企業からの営業電話であった。
元々が電話嫌いで、さらに今どきなら他にいくらでも連絡ツールがある中でわざわざ人の都合を考えない電話という乱暴なツールで営業して来るという無神経さには呆れる。
ましてや今は電話による詐欺も日常茶飯事なご時世なのだ。
そこに営業電話って、企業体質を疑うのである。
私の第一声は「貴方がその企業の人であるという証拠を示せ」。
さらに「どうやってウチの電話番号を知ったのか?」。
どうやら過去の契約者リストから電話したとの事で「貴方の会社は過去の契約者リストという個人情報を営業に使っているのか」と問い詰めた。
まったく気分が悪い。
話が長くなったが、これに限らずとにかく何にでも腹が立つのである。
テレビのワイドショーなどは腹が立ちすぎて見ることもしないが、今ではニュースのワイドショー化も激し過ぎて見ていられない。民放のニュースショーはもちろんNHKも本当に酷い。
もはやニュースというより個人の勝手な意見のタレ流し。
さらには前にも書いたがそれらの「ご意見」をありがたく受け取ってさも自分の意見のようにタレ流す連中にも腹が立つ。
腹が立つのはメディアだけではない。
街へ出れば交通ルール無視の自転車乗りばかり。むしろちゃんと守っている自転車乗りなど皆無なのではないかと思うほどに酷い。
ファミレスやらファーストフード、ショッピングモールのフードコートでは傍若無人な親子連れのなんと多いことか。
まさに右を向いても左を見てもという昔の鶴田浩二の歌のような世の中である。
世の中の一部のアホに世の中の基準が合わせられどんどん住みにくくなっていくのも腹立たしい。
昔は良かったなんていうダサいセリフは言いたくもないが、こんな世の中をこれからも生きていかねばならない若い人たちは本当に気の毒だ。
私のおい先がどの程度か分からんが、よくて20年というとこか。
ならばキレる老人として生き恥を晒しながら生きるのも悪くないか。