小説・リカシリーズに見る女の欲望
リカシリーズのファンです。
去年には、高岡早紀さん主演でドラマ化もされました。
知っている方も多いかもしれません。
出会いサイトで知り合ったリカという怪物のような女性にストーキングされ追い詰められるサラリーマンの姿を描いたホラーサスペンス小説。(Wikipediaより)
遅くなりましたが、シリーズ5作目
最新作のリメンバーを読みました。
相変わらず引き込む力が凄くて
一気に読破してしまいました。
予想を裏切る展開、本当に素晴らしく
面白かったです。
リカという人物はとても残忍で恐ろしい女なんです。
1作目からとにかく怖くて怖くて仕方なくて..
(リアルに現実生活に影響が出る程に。笑)
それなのに、同時に強く惹かれてしまう自分がいました。
目が離せなくて、何故だか
彼女に囚われてしまうような。
シリーズ5作目のリメンバーを読んで
漸くこの感情のはっきりとした答えが分かりました。
それは"憧れ"です。
好きな人を自分の好きな様にする。
その1点に置いて、
自分の中にもリカに似た感情があると。
これは、リメンバーのあとがきでも
筆者の五十嵐貴久先生が触れていました。
詳しくはネタバレになるので
書けませんが…。
特に、叶う見込みのない相手に対して
自分の思い通りにしてしまいたいと思うのは
女であれは(男性もそうでしょうか？)
1度は思うことではないでしょうか。
ただ、リカはその手段が究極的で...。
(それがまた格好良く思えてしまうのも末期)
気になった方は、1作目のリカから
ぜひ一度読んでみて下さい。
隠れていた新たな感情に出会うかもしれません。