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未経験から翻訳チームリーダーに!社内翻訳者としての私の成長物語

未経験から翻訳者としてのキャリアをスタートさせることは、非常に挑戦的です。未経験から翻訳者に挑戦しようと思っている方は、社内翻訳から挑戦することをお勧めします。

私もまずは社内翻訳から翻訳者としてのキャリアを始めました。ここでは、私がどのようにして社内翻訳者として成長し、翻訳チームのリーダーとまで上りつめ、成功を収めたかをご紹介します。


翻訳者としての 1st STEP

私の社内翻訳のデビューはITソフトウェア系のサポート会社でした。最初に取り組んだのは、技術文書やITマニュアルの翻訳。日英・英日の両方の翻訳を行い、3,000~4,000語程度の分量を1日でこなすという、ハードな業務でした。また、ソフトウェアのUI翻訳や顧客サポート資料の翻訳、某ソフトウェア社の新人研修資料の翻訳など、多岐にわたる業務を担当しました。

エンドユーザーに最高の経験を提供することを常に意識する

翻訳を行う際は、「誰が何のために読むのか」を必ず意識します。毎回、対象の製品や機能を実際に操作し、その内容を深く理解したうえで翻訳を進めることで、精度の高い翻訳を実現しました。そしてもちろん、両言語のプロとしての意識をもち、細かなところまで注意を払います。

特に日本語は曖昧な表現や冗長表現が多いので、「誰が読んでも1つの意味になる」ように翻訳することがポイントです。

正確性とスピードの追求

翻訳業務のなかで求められたのは、正確性とスピードの両立です。特にIT分野では、新しい技術や概念が次々と登場するため、常に最新情報をキャッチアップしながら、迅速に高品質な翻訳を提供する必要がありました。このスピードと正確性が評価され、私はチーム内で信頼を獲得し、入社からわずか1年でチームリーダーを任されることになりました。当時の私は25歳。チームでは圧倒的に最年少でした。

チームリーダーとしての責任

リーダーとして、9名の翻訳チームを効果的に管理し、某ソフトウェア社との連携や納期設定を行いました。品質チェックや校正業務、翻訳完了資料の納品業務も担当し、WebサイトへのアップロードやHTMLの使用も含め、幅広いスキルが求められました。また、チームのメンバーを対象とした勉強会を実施し、スタイルガイドの管理や更新、マニュアル作成など、チーム全体のスキル向上にも努めました

未経験でも可能なキャリアパス

私が翻訳者として良いスタートを切れたのは、常に新しいことを学び続け、挑戦を恐れなかったからです。未経験からでも、正しいアプローチと努力があれば、リーダーとして成長することができました。

フリーランス案件は、「実績3年以上ある方」などといった要件があることが多いです。

そのため、翻訳業界に興味を持っている方には、ぜひ社内翻訳からそのキャリアを挑戦することをお勧めします。それが未経験からプロに挑戦するための第一歩です。


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