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由梨
2021年12月6日 12:46
7年前私はこの街に来たばかりだった頃この朝の同じ空気を吸って同じお日様を浴びて同じ身体で一日を始めようとしていたあの頃の私は二十代前半毎日がむしゃらに生きていたけど三十目前にした今の私はあの時と同じはずのこの朝を少し穏やかな気持ちで迎えている気がする
2021年12月3日 21:37
乗り継ぎに遅れてしまうと荷物を揺らしながらつるつるの床を蹴るそこはLAX国際空港いかにもブラックな働き方を続け新卒一年を終えようとしていた2月暖かい気候を求めてメキシコに向かっていた時のことなにをそんなに焦っているんだ、人生そんなに急いでもしょうがないよ。そう私に語りかけたのは空港職員の男性だった彼の目はあまりにも綺麗な水色をしていて彼の言葉は空港を急ぎ足で駆け抜けようとす