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今までの旅の回想詩。
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朝

7年前
私はこの街に来たばかりだった頃

この朝の同じ空気を吸って
同じお日様を浴びて
同じ身体で一日を始めようとしていた

あの頃の私は二十代前半
毎日がむしゃらに生きていたけど

三十目前にした今の私は
あの時と同じはずのこの朝を
少し穏やかな気持ちで迎えている気がする

宇宙

宇宙

乗り継ぎに遅れてしまうと
荷物を揺らしながらつるつるの床を蹴る
そこはLAX国際空港

いかにもブラックな働き方を続け
新卒一年を終えようとしていた2月
暖かい気候を求めてメキシコに向かっていた時のこと

なにをそんなに焦っているんだ、人生そんなに急いでもしょうがないよ。
そう私に語りかけたのは空港職員の男性だった

彼の目はあまりにも綺麗な水色をしていて
彼の言葉は空港を急ぎ足で駆け抜けようとす

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