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温暖化×スポーツ 先陣を切るJリーグ

(共同通信社から地方紙向けに配信されている「千種ゆり子の空てんき」の2024年2月分記事です。共同通信社からは許可を得て、そのままの文章で掲載します。)

私は気象予報士としてこのコラムでたびたび「地球温暖化とスポーツの関係」について書いてきました。地球温暖化によってスポーツがどのような影響を受けるかという観点が多かったのですが、今回はスポーツが「温暖化を緩和するためにできること」について書こうと思います。

スポーツにおける温暖化への「適応策」

地球温暖化の原因は温室効果ガスですが、温室効果ガス自体は一定程度は必要です。人間が急激に温室効果ガスを増やし、それによって気候に急激な変化が起こっていることが問題です。この半世紀で仙台や東京の年間猛暑日は2.5~3倍に増えましたが、急激に変化すると人間社会も急いで対応する必要があり、例えばスポーツにおいては夏の大会を秋にずらして開催するといった「適応策」があります。

スポーツ界での「緩和策」

一方で、温室効果ガスを減らし温暖化を和らげる「緩和策」の取り組みもスポーツ界で始まっています。

Jリーグの取り組み

Jリーグと環境省は2021年に連携協定を締結。2023年のJリーグの試合開催に伴ってどれくらいの温室効果ガスが出ているかを計算し、会場で使用する電力を再生可能エネルギーで賄いました。各クラブが地域に根差した活動を行ってきたことを活かしての環境教育、普及啓発も行ったそうです。

再エネなどを利用して試合運営における温室効果ガスを減らすことは最も重要なことですが、それと同じくらい大切なのが、仲間を増やすこと

地球温暖化は規模の大きな問題なので、みんなでスクラムを組んで取り組むことが大切なのです。スポーツを応援する仲間を増やすように、温暖化対策に取り組む協力者を増やす。そういった意味で、スポーツ界で先陣を切って取り組みを始めているJリーグに敬意を表しま

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