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「大寒」
今日は二十四節気の「大寒」
朝、日めくりカレンダーをめくってみたら、「大寒」のほかに、「款冬華(ふきのはなさく)」と書いてあって、「おっ」としばらく眺めてしまいました。
これは七十二候の言葉です。
七十二候は日本で独自に発展した農作業のための暦。二十四節気を約5日単位で3つに区切り、その時期の自然の移り変わりを端的に表した言葉です。
「款冬華(ふきのはなさく)」は、雪の中から蕗の花が咲き始める頃、の意味。
私は七十二候の言葉の響きが好きで、一昨年の個展のタイトル「はなむすぶ」は、ちょうど個展の時期が「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」だったので、そこからつけました。短い言葉の中に季節がぎゅっと詰まっているようで、読むだけでも気持ちが良いなぁといつも思います。
さて、「款冬華(ふきのはなさく)」になぜ反応したかと言うと、ちょうど先週、フキノトウを庭に植えたばかりだったから。
近くにある大型の園芸店の隅の方に、珍しくフキノトウが売っていて。
フキノトウっていつの間にか大きくなっていて、なかなか開くまでの過程をみることがなかったから、これで観察出来る!と思ってルンルンで買ってきました。
庭のあちこちにいろいろな種や苗を仕込んでいるので、新しく苗を買ってきたらどこに植えるかを毎回悩むのだけど、フキノトウはすぐに決定。
それは庭の真ん中にある、大きなツツジの木の根元。ここはあまり日当たりが良くないけれど、山野草は半日陰の方が良いのと、この場所にフキノトウが出てきてくれたら、間違いなくかわいい!と妄想が膨らんだのです。
また一つ、楽しみが増えました。
そしてもう一つ嬉しかったのが、去年種を採取して蒔いておいたセツブンソウの芽が出ていたこと。
ほんの少しだけ芽が出てきている!
山野草は、日の当たり具合や乾燥度合いなど、他の園芸種と比べて繊細で、上手くいくかわからないな〜と思っていたから嬉しい!ちなみにセツブンソウは3つの鉢で管理していたのだけど、芽が出てきているのはこの1つだけでした。
最近思うのは、私はこうやって時間をかけて何かを育てることが、すごく好きだし、性に合っているということ。こういう性格が、自分の仕事にもすごく現れているなと思って。
人より時間がかかるし、結果がすぐに出ないから焦ることも本当に多いけれど、日々コツコツと手をかけてきたものが、作品になったり、花になったりする。そういう瞬間はやっぱりとても嬉しいし、私の役割があるとしたら、こういう瞬間を積み重ねてゆくことなのかな、と思います。
やり方は人それぞれだから、一喜一憂せず、淡々と。でも心が動く美しい瞬間を大切にしながら、この冬の終わりの日々を過ごしたいな、と思っています。
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