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目的と手段が入れ替わる青い髪の宇宙人

最近太陽がよく出るので秋ぶりにランニングに出た。15の頃から趣味で細々と続けているランニングだが、一時期は生きるために走るのか、走るために生きているのか分からなくなり、ベルリンに来てからはあまり長距離を走ることはなくなった。目的と手段が入れ替わりやすい極端な性格。

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おまけにずーっと痛む右脚の原因が「ランナー膝」という使いすぎから来る痛みだと知り、最近はヨガやストレッチに励んでいた。

それでも冬が開ける兆しを感じたら走りたくなるもので、窓の外の朝の日差しを感じながらストレッチをして、温まった体で外に出る。

ここで起きるのが「思ったより寒い(暑い)問題」だ。ドイツの建物は外の熱や寒さを感じにくく、外に出た瞬間に間違えたーという事が冬夏共によくある。

夏用の通気性のいい羽織とシャツとレギンスで外に続く扉を開けたら、道ゆく人は皆マフラーや手袋をしていた。気温を見たらまだ4℃。よくある事だが、自分が期待していた外の世界と実際の世界のギャップ差を感じるこの瞬間、自分が他の星から来た初めて地球に降り立つ宇宙人のような気分になる。

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え、地球ってこんな感じだったんだ…みたいな。

しかし体の持つエネルギーは強いもので、5分も走ればすっかり血が巡り外の気温に馴染む。

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宇宙人もすぐに地球に馴染むのだろうか。

家に帰りシャワーを浴びる前に髪の毛を青く染めた。1年前に美容院で染めて以来ちょこちょこ自分で青くしているが、「青を綺麗に入れるためのブリーチ」を日頃しすぎてもはやブリーチ色(脱色)の自分の方が見慣れているくらいだ。

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目的と手段の入れ替わり(再)

綺麗に染まった髪を見ながら改めて自分は青に囲まれているなあと思う。

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青い服を着て寝て、起きて青い服に着替えて作業して、出かける時も青い服に着替える青い髪の女。このまま江戸時代にタイムスリップしたら妖怪青髪とでも名付けられるかもしれない。