舞台「吸血鬼すぐ死ぬ」感想
もともと原作の方を読んでいて、アニメも楽しく拝見させていただいていた「吸血鬼すぐ死ぬ」でしたが、舞台の方も見に行きたいと言っていたら友人経由でチケットをいただきましてお邪魔させていただく機会に恵まれました。
1公演しか入らなかったのを後悔するほど、満員御礼なのも納得の舞台でした。
でもこの「吸血鬼すぐ死ぬ」、原作を読んだ方なら分かると思うんですが短編ギャグ漫画なので……それを一体どうやって舞台にするのか?
また「すぐ死ぬ」吸血鬼であるドラルクをどうやって舞台の上で表現するのか?と思いながら、前評判の「ドラルクは思った以上に死ぬ」「舞台上が汚い」に困惑しながら見に行ったのですが本当にその言葉通りだったので原作ファンとしてニコニコしてしまいました。
ドラルク役の山本一慶さんはパッと見まったく死ななさそうなビジュアルをしているのですが、本当に景気よく砂になってくれるので……。
そのたびにどんどん砂で汚れていく舞台! 死にそうにない顔をしているのにすぐ死ぬドラルク!!
大変楽しかったです。
今回はもちろん役者さんたちの演技も歌もダンスも素晴らしかったのですが、一番よかったのが脚本と演出でした。
見る前はどうやってギャグマンガを舞台にするのか……と不安でいっぱいだったのですが舞台ならではの演出で、オリジナル要素もきちんと意味のあるもので、いいお芝居を見せていただけて楽しかったです。
何回も通いたくなるような作品でした。
ジョン(アルマジロ)のペンライトをどこで使うのだろう……と思っていたら思いもよらないところで使いますし……。
でも観客を巻き込んだ演出で盛り上がっていてとても楽しかったなとまだあの日の公演を思い出します。
舞台は生で見る方がやはりいいな……という思いを新たにしました。
過去に何度か朗読劇の脚本をやらせていただいたことがありまして、そのときに現地で見させていただいたりもしたのですが、役者さんたちの手が入ると命が吹き込まれると言いますか……。
その場の空気でしか成立しないようなアドリブが入ったり、思いもよらない化学変化が起きるようなところがあって楽しかったのを覚えています。
そのうち舞台系のお仕事にも関わらせていただけたらな~と思いつつ、最近はSNS向けにショートドラマの脚本などをやらせていただいたりしているのですが……。
面白い案件に関しては随時お伺いできればと思っておりますので、何かございましたらwork@yuricomi.main.jpまでお気軽にご連絡ください。