”無職の期間”があってはダメなのか。
現在、採用の仕事をしているが、以前は研修の仕事をしていた。とある転職先で「採用の仕事もしてもらえないだろうか」と、入社後にお願いをされ、その後、採用の仕事の方が需要があるので、今に至っている。今でも、機会があれば、研修の仕事をしたいと思っているが、もう5年以上やっていないので、まず声をかけられない。
業務内容に以外にも、例えば、産休、育休、病気などで、しばらく仕事をしておらず、復帰をする時、”ブランクは不利ではないか”と不安になるのは当然だ。採用する企業側は、
①ブランクがあるが、応募条件と、経験や知識は合っている
②ブランクはないが、応募条件と、経験や知識が合っていない
どちらを採用するか。もちろん、企業、業界、ブランクや条件の相違の違いはあれど、②を優先して書類合格にする傾向は強い。それは何故か。
ブランクがない方が、教育/研修の手間が省けるからだ。
どんな職種も、業界も、日進月歩で、仕事に関わる知識、ツール、システムは変わっていく。1年も経てば、以前の常識すら、通用しなくなることもある。そうなると、大卒の新入社員ではないにせよ、一から教えることになる。
人間は、「理解すること」と「教えること」は別物。特に、自分がすでに理解していることを、他の人に教えることが出来る人は、決して多くない。更に、面倒見の良さや相手への気遣いも、新人に仕事を教える勤まらない。どの企業も、そんな都合のいい人がいないので、「ある程度分かって一人で出来る人」を即戦力として、取りたがる。
となれば、ブランクがあること自体、絶望的なのか。もちろん、ブランクよりも、すでに取得した知識や経験を重視する企業もある。そういう相性のいい企業を”見つけ出す”ことが重要だ。所詮、経験や知識だけを見て採用する会社は、”取り換え可能”の歯車と人を見ている傾向が強い。ブラック企業ともいえる。そんな企業で、健全に、幸せには働けない。
次に、ブランクを感じさせない職務経歴書の書き方も大事だ。一般的に、時系列で自分のキャリアを書くスタイルが多い。そうなると、当然、ブランクがどれくらいあるか、計算されてしまう。ならば、これまでの職務内容、業績を5W1Hを使って詳細に書く。こんなプロジェクトに関わり、こんな業務を担当し、こんな成果をした、と。
また、経験が浅い人や若い人は、これからどんなことを目指しているのか、その理由は何か、そのために、どんなことを日々心かけて、努力しているかを書く。
そして、職務経歴書の最後に、どの会社にどれくらい在籍していたかを、列挙するスタイルだ。人間は、書類の読み始めに集中力が行く。これまでの経歴の詳細や、その人に人となりや意気込みに好印象を持てば、ブランクに対し、「まあいいか、まずは会ってみようかな」と思ってくれればシメシメだ。
追記:pandamdaさんの画像を使わせていただきました。ありがとうございました。
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