書類審査に1週間もかかるのか?
ネットで自分のプロフィールを入力し、職務経歴書をアップロードして、求人応募完了。その後、応募画面後、もしくは登録のメールアドレスに、「応募を受け付けました。1週間程お待ちください」と、いうメッセージが自動で送れる。たいていの人は、「他にも応募者がいるし、書類審査って、それぐらいかかるのが普通かな!?」と思っているだろうが、そこで、こんなことを疑問に思うことはないだろうか。
書類審査の1週間って、どんなことをしているのだろうか?
ネット上から応募があれば、即座に採用担当に、「新規の応募あり」と通知が届く。採用管理システムにアクセスすれば、応募者のプロフィールやアップロードした書類はすぐに確認できる。書類審査が誰かにもよるが、たいていは、①採用担当者、②採用したい部署のマネージャーのパータンが多い。すぐに応募書類を確認し、採用条件に合っていれば、面接、そうでなければ不合格。その判断は一瞬だ。では、多くの企業は決まって「1週間お待ちください」と言う。それは何故か。
まず、考えられるパターンが、4つある。
①採用担当が放置し、書類審査者への依頼が遅れる
②書類審査者が放置し、採用担当者への連絡が遅れる
③検討に時間がかかっている
④応募者への結果連絡を、あえて遅らす
①と②は、その人の性格や仕事の仕方に問題があり、なんともしがたいと部分だ。もちろん、早く結果を出すように、周りの人が促しているが、残念ながら、それでも怠慢な人はこの世に少なからずいる。また③は、自分たちの部署では条件が少し違うが、いい人材なので他の部署で採用できないか、予算は取れないかと、社内確認に時間がかかることもありが、これは本当にごくごくまれだ。
では、何故④のあえて放置するのか。理由はいたって簡単だ。
嫌われたくない、恨まれたくない
誰だって、不合格の連絡をもらってうれしい人はいない。特に、応募に際、その企業や仕事に思い入れの強い人、応募条件は絶対に当てはまっていると自信のある人にとって、不合格及びお祈りメールは、つらく、ショックが大きいことはない。しかし、採用担当は、その現実を応募してくれた人に、感謝しつつ、誠実に現実を知らせなければならない役目を担っている。
しかし、「すぐに不合格の連絡をしたら、冷たい会社、冷たい担当者だと思われるかな?だったら、色々と検討にしたんだけど、惜しかったんです。だから、時間がかかってちゃった。。。ホント、申し訳ないです。恨まないでくださいね~って思わるようにしなくちゃ」という、時間稼ぎの単なる”言い訳”なのだ。
もし、いい人材だったら、書類審査に時間をかけている間、その応募者が、他の会社の内定をもらったり、気が変わられたら困る。だったら、すぐに連絡を取って、「面接したい」と意思表示をするはず。数日あれこれ考えて、「とりあえず面接してみようか」と思うケースは、私の経験上、2,3人、あったか、ないかぐらいだ。
合否をすぐに知りたいか、そうでないかは、個々人による。だが、単に「嫌われたくない」という、採用側の、極めてビジネスライクではない理由で、人の気持ちを操作するようなこの悪しき習慣は、採用業務に携わる立場、仕事を探す立場、両方の観点からみて、なくしたいと思う。
追伸:ごるちきさんのイラストを使わせていただきました。ありがとうございました。
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