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何かを捨てた後というのは存外
気分が良いものだったりする
開放感、自由、ストレスフリー、何よりも安堵

私には今さっさと捨てたいものが山ほどあった
何より
あの出来事、煩わしい人間関係、
身体、心、顔、人生そのもの、忌まわしい記憶、悪夢、病気、あの発作
他にもたくさん

だからといって生まれ変わって人間として
またイチから人生を生き直したいかと問われると
答えはNoである

もう人間なんてごめんだ、こりごりだ
というより生き物自体に生まれ変わりたくない
やっぱり疲れるであろう

私は生まれ変わりなんてそんな事
それ自体を信じていないが
万が一そんなことがあるのなら
それこそ海にたゆたう水にでもなってしまいたい
出来れば真っ青な綺麗な海がいい

「モネ展」より。私は何故か海を思い浮かべた。

何かを放棄した後の絶望的な倦怠感と
何故かそれに伴う絶対的な安堵感
このふたつは矛盾しているようで実は
切っても切り離せない

私が手にしてきたもの、手にするはずだったもの

私だって
私にだって
そんな自分勝手な感情に振り回される
自分自身にくたびれる


私の頭の中や心の中なんて
絶対に誰にも覗かせない
そんなところに土足で踏み込まれる位なら
私はいっそ潔く消えてしまいたい

今この瞬間も崩れ去って行く
私は自分の事ながらも
それを見ている傍観者の1人に過ぎない

私は
自分で自分を大切に出来ない
だから色々な物が壊れてしまう
頭ではわかっているのに
どうしてこんなに簡単な事が
こんなに難しいのだろうか

いつかのお台場

                   yurika

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