消えた青春と黒歴史
皆さんは、『メビウスリング掲示板』というものをご存知だろうか。僕が小学2年生の時、趣味を共有できる人が欲しくて掲示板を探していたところ出会ったサイトだ。
このサイトでは、アカウントを作成して日記を書いたり、『マイメビ』というTwitterで言うところのフォロワーみたいなのが存在していたり、くえすちょんというYahoo知恵袋的な機能などがあり、中高生の利用者が多かった。ちなみに、アカウントを作成しなくても、掲示板に書き込むことはできる。
僕は当時小学生で、周りは大抵年上だったから可愛がられたし、楽しかった。日記を書けば誰かしらコメントやいいねをくれた。回答の付かないくえすちょんはなかった。あの時は、皆と仲良くなりたいと思っていたし、メビの中で有名になりたかった。
だけど月日が経って、マイメビがどんどんログインしなくなり僕もTwitterに入り浸るようになった。そして僕が高1の時にメビはなくなった。
銀魂の桂やVOCALOIDのKAITOを兄だと思って生活していた時の日記も、人生で1番の大恋愛だった子への気持ち悪い思いも、タヒにたいという感情を持ち始めた時の気持ちも、何もかももう見れないのだ。悲しい。いつだって僕は過去を振り返りたいのに。過去の自分がどうやって生きていたか気になるのに。
今、かつてのマイメビや掲示板で話していた人達はどこにいるのだろうか。今もSNSやってんのかな。僕のこと覚えてる人、いるのかな。腕にカッターで推しの名前を刻んでたあの子、Skypeで通話したあの子、プリキュアの話で盛り上がったあの子、僕の恋バナを楽しみにしてくれていたあの子、皆どこいっちゃたんだよぅ。名前も変えずにインターネットで生き続けているのは、僕だけなのかもなぁ。
メビで積極的に活動していた時期は、今とは違って、要因のある憂鬱を感じていた。でも、それでも、メビは憂鬱の逃げ場となっていたし、人と交流することも楽しかった。今とは違う。あの時の方がよっぽど心が健康だったのかもしれないな。