[番外編] 湯梨浜町から車でさくっと行ける町外の温泉地3選
こんにちは、協力隊の遠藤です。
湯梨浜町に移り住んで1年と数ヶ月。だいぶ住み慣れた感があるのですが、湯梨浜町の魅力って何だろうと改めて考えてみると、「鳥取のだいたい真ん中にあるので、色んなところに行きやすい」ということは結構大きな要素だと感じています。
しかも無料で通行できる山陰自動車道があるので、東の鳥取市から、西の米子市まで、ガソリン代以外は移動にお金がかかりません!
個人的に移住先を決める時に、「移動しやすい場所」と「海や湖があって閉塞感がない地形」というのを重視していたので、その点で湯梨浜町を選んで良かったなと今でも思ってます。私は鳥取に来る前から「休日は1日家でゆっくり過ごす」タイプではなかったのですが、鳥取に来て車という最強の移動手段を手に入れてから、落ち着きのなさに拍車がかかっている気がします。
この記事では、「町の魅力はなにもその町の中だけに留まるものではない」という思想のもと、鳥取県の真ん中であるという地理的な好条件をたっぷり享受して、湯梨浜町から車でさくっと日帰りで行ける町外のさまざまな温泉地を紹介したいと思います!
※ Google MAPで「湯梨浜町役場」を出発地として、車での所要時間を掲載して行きます。
1. 大山火の神岳温泉「豪円湯院」(鳥取県大山町) - 車で51分
大山は登山、ウィンタースポーツ、キャンプ、牧場など、色々なレジャーが楽しめる人気のエリアです。知名度の高い温泉地ではありませんが、素敵な温泉があります。
移住前に鳥取〜島根の横断旅行をしたのですが、その時に初めて大山を見て、鳥取って穏やかだなぁと思ったのを覚えています。
大山火の神岳温泉の豪円湯院は、大山寺の参道の途中にあります。標高は750mと結構高め。
いきなり冬景色に変わりますが、同じ場所です。
豪円湯院は、源泉を地下1,200mから汲み上げた温泉で、抗酸化作用があり、疲労回復や治癒効果が見込めるとのこと。
お風呂は、内湯と露天風呂が1つずつあります。
内湯は、照明がかなり抑えられていて洞窟のような雰囲気。神棚的なところにろうそくが灯されていて、瞑想的な空間が作り出されています。
露天風呂では、標高が高いため、冬は長い期間雪見を楽しめるということが特徴です。訪れた日は、熱すぎずぬるすぎずのちょうど良い温度でした。
脱衣所も浴場も清潔感があり、友達や家族とでも行きやすいと思います。
露天風呂に入りながら他の人たちの会話が聞こえてきたのですが、大山自体がアウトドア愛好家の聖地的な場所でもあるため、登山やクライミングの話をしている人が多かったです。
豪円湯院では豆腐・豆乳などの大豆製品の販売もされていて、おぼろ豆腐を2丁買いました。食べ応えのある美味しい豆腐です。
豪円湯院のすぐ近くにはアウトドアメーカーのモンベルが運営している「大山参道市場」というショップがあり、大山の特産品や地元の素材を使ったパンなどを買うことができます。大山のプロダクトはパッケージデザインが良いものが多く、ついつい買いたくなるんですよね。以前ここで物珍しさにブルーベリーのドレッシングを買いました。
自然豊かな大山は季節ごとに行きたくなります。アウトドアや温泉や食など、色んな楽しみ方ができる大山をぜひ満喫しに行ってみてください!
2. 湯村温泉「薬師湯」(兵庫県新温泉町) - 車で1時間14分
湯梨浜町からは兵庫県もさくっと行けるんです。
湯村温泉は、昭和の雰囲気が色濃く残る場所で、山あいにあって一見すると観光客が来にくい立地かと思いきや、若い人も多く結構賑わってます。昔ながらのお店のなかに点々と新しいお店があって、町の新陳代謝を感じます。
立ち込めている湯気の正体は「荒湯」と呼ばれる泉源です。
荒湯では、98度の高温の湯が絶え間なく湧き続けています。ここまで高い温度の湯が湧くのは日本屈指です。温泉地として開湯したのが848年(平安時代)で、歴史の長さも半端じゃないです。
源泉が熱湯ということもあり、卵や野菜を茹でることができるんです。これがめちゃくちゃ楽しいんですよね。
すぐ近くのお土産屋さん「荒湯センター」で生卵を購入できます。塩つき。
釘にひもを引っ掛けて自分の番号を忘れないようにして、11〜12分くらい放っておきます。
茹でた後、水に漬けておく。横に若いお兄さんがいたのですが、茹でた生姜を洗っていました。山菜のアク抜きなんかもできるみたいです。
で、完成!
湯が高温じゃないと10分程度では温泉卵みたいなやわやわな感じになってしまいますが、荒湯ではしっかりゆで卵にできます。
水道水で茹でるよりもほんのり味があるような気がしました。おいしかったです。もっと茹でてお土産にすれば良かったかも。
荒湯を満喫したところで、公衆浴場である「薬師湯」に向かいました。
建物の中は改装済みで、脱衣所もきれいな感じ。アメニティなども揃っています。温泉から出た後にゆっくり休憩できる畳スペースがあるのが良いです。
大浴場、露天風呂、サウナがあります。露天風呂はこじんまりとしていますが、私が行った時は混んでおらず、快適に過ごせました。
荒湯で卵を茹でたり、近くのクレープ屋さんやお土産屋さんを見て回ったりと、温泉だけでなく町歩きも楽しめる湯村温泉。あまり混雑もしていないので、穴場的な観光地としておすすめです!
3. 三朝温泉「清流荘」(鳥取県三朝町) - 車で22分
三朝町は、湯梨浜町のすぐ隣にある温泉で有名な町です。鳥取の温泉といえば三朝温泉を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
三朝温泉は日帰り入浴をやっている旅館が多く、湯梨浜町からアクセスが良いということもあって、個人的にも足繁く通っています。混雑していないのでゆっくりできるのが好きです。今のところ行った三朝の温泉は7ヶ所。そのなかから「清流荘」を紹介します。
訪れた3月1日は久しぶりに雪が結構降りました。湯梨浜町は積もるほどではなかったのですが、山間の三朝町は少しだけ積もってました。
三朝の湯は放射能泉と呼ばれるちょっと特殊な泉質で、高濃度のラドン(放射線)を含んでいる温泉です。その濃度は世界屈指とのこと。新陳代謝を促進し、免疫力を高める効果があるそうです。
露天風呂へと続く中庭で、そんな温泉を飲める場所を発見。
ちなみに大浴場と露天風呂は離れた場所にあります。
味は温泉特有のもわっとする感じ。全然いけます。飲みすぎると逆に体に効きすぎてよくないみたいなので、ほどほどに。
中庭で梅が咲いていました。葉と梅と雪の絶妙な配色。この日に来て良かったと思いました。
露天風呂はシンプルな造りで、男女それぞれ1つずつ。シンプルだからこそ、湯と周囲の自然に没頭できるのかも知れません。
シャンプーやドライヤーなどは全て大浴場の方にあります。
内風呂もしっかり温まる良い温度で、放射能泉のおかげなのか、三朝の温泉に入った後はお肌の調子がいつもより良いです。何度も入りたくなる温泉。
三朝町は湯梨浜町の隣ながらまた違った雰囲気を持った温泉地ですので、鳥取に来た際は、温泉ハシゴしてみるのもいいんじゃないかと思います。
さいごに
岡山の方や、西の米子市の方に行くことも度々あるのですが、その辺はまたの機会に紹介したいと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました!