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米国債 正しい中途解約のタイミングとは?

アメリカ国債の中途解約について、メリットとデメリット、そして適切な解約のタイミングについて詳しく説明していきます。

💡アメリカ国債の中途解約は可能?

アメリカ国債は流動性が高く、中途解約(正確には市場での売却)が比較的容易です。これにより、投資家は市場の状況や個人の資金ニーズに応じて柔軟に対応することができます。

🔍 中途解約のメリット

1. 為替差益の獲得:為替レートが有利に動いた場合、中途解約することで為替差益を得られる可能性があります。例えば、1ドル130円で購入し、160円まで円安が進行した場合、100ドルの債券で3,000円の為替差益が生じます(手数料を考慮しない場合)。
2. 金利変動への対応:金利が上昇した場合、新しい高利回りの債券に乗り換えることができます。
3. 資金需要への対応:急な資金需要が生じた際に、流動性を確保できます。

⚠️ 中途解約のデメリット

1. 価格変動リスク:金利上昇時に中途解約すると、債券価格が下落し、損失が生じる可能性があります。
2. 為替リスク:円高の場合、円換算での収益が減少する可能性があります。
3. 取引コスト:売買スプレッドや手数料が発生する場合があります。

💹 為替の判断はどこをみる?

為替レートの変動は、外貨建て債券の収益に大きな影響を与えます。為替損益分岐点を計算し、投資判断の参考にすることが重要です。この分岐点は、購入時の為替レートと債券の利回りを考慮して算出できます。

🕒 適切な解約のタイミング

1. 為替レートが有利に動いた時:円安ドル高の局面で解約することで、為替差益を得られる可能性があります。
2. 金利上昇局面:新しい高利回りの債券に乗り換えるチャンスです。ただし、既存の債券価格は下落している可能性があるため、注意が必要です。
3. 債券価格が上昇した時:金利低下局面で債券価格が上昇した場合、値上がり益(キャピタルゲイン)を得られる可能性があります。値上がり益とは、購入価格よりも高い価格で売却できた時に得られる利益のことです。

💰損しないための利息・解約時の受け取り方

利息や解約時の受け取りは、ドルで受け取ることをお勧めします。これにより、為替手数料を最小限に抑えることができます。多くの証券会社では、リアルタイム為替取引を利用することで、為替手数料を大幅に削減できます。
例えば、一部の証券会社では米ドル/円のリアルタイム為替取引の手数料が0円になっています。一方、通常の外貨決済では1ドルあたり25銭程度の手数料がかかることがあります。100ドルの債券を換金する場合、25円の手数料が発生することになります。

📈アメリカ景気後退指標は国債を見ればわかる?!

長期国債は一般的に高い利息を提供しますが、短期国債は相対的に低い利息となります。ただし、長短金利が逆転する「逆イールド現象」が起こることがあります。これは景気後退の兆候とされるため、注意が必要です。

🔮次回は…

景気後退局面は誰もが不安になる材料です。しかし、事前に予測することができれば景気後退局面も味方につけることができます。次回は景気後退局面こそ国債投資すべき理由と投資信託の買いの局面である理由についてお話ししていきます。

🗣️音声配信


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