
自己紹介
れんげ荘って、群ようこさんの「れんげ荘物語」シリーズから、まったくひねることなく、
無断で拝借した名前です。
いつか「お名前、心を込めて使わせていただいてます」と、ご挨拶できたら。
好きなんです。あの主人公の生き方が。
40代でキャリアを捨てて、月10万で暮らしていこうと、
移り住んだ、古い木造アパート「れんげ荘」で、
素朴に、豊かに生きていく。
別に大事件があるわけじゃない。
お気に入りの猫が部屋に寄ってくれたとか、
共同トイレに小さなお花を飾ってみたとか、
お隣さんとのおしゃべりとか、
そんな小さなことで心が潤う。
物語に出会ったのは、約10年前。
まだ23歳くらいだった私。
その頃から小さな宿をやりたくて、
でもその前に海外生活もしてみたくて、
英語が身につけば海外からのゲストも案内できるし。
ということで、
オーストラリアへ行く資金を貯めるために、
コールセンターで契約社員として働いてました。
そんなときに「働かないの」というタイトルに惹かれて、
通勤途中の本屋で、思わず手を伸ばしたのが、
れんげ荘物語でした。
毎朝の立ち読みルーティンでした。(買わんのんかい)
生きていくのに最低限必要なお金があれば十分。
嫌いな仕事や人間関係に追われて生きていくなんてもったいない。
そうやってドロップアウトする勇気はないけど、
この主人公はしてる。かっこいい。うらやましい。がんばれ。
その後、私はオーストラリアで1年半生活し、
少しアジアを旅してから帰国。
地元の観光地で、
ゲストの9割が欧米の旅行者という安宿、いわゆるゲストハウスに就職しました。
20代の後半、そこで働いた4年間は、
日本中、世界中のたくさんの人に会い、
笑って、泣いて、怒って、感動して、
間違いなく人生の宝物です。
だけど、次に進もう。私は自分の宿がしたい。
お金を貯めなきゃ、と思い、契約社員に絞って選んだ今の職場は、ビジネスホテル。
入社して早2年、私は33歳になりました。
れんげ荘物語との出会いから10年。
いまだに理想の宿は妄想でしかないけれど、
コツコツと貯金だけはしています。
これから、理想の宿の話だけでなく、
不器用な人間関係のこととか、
自分の嫌な部分と向き合って受け入れるとか、
日々感じる大きなことから小さなことまで、
いろんなことをさらけ出して「私」を表現したいです。
そして、多くの人に愛される小さな宿を、
妄想から実現させていけたらなと。
その屋号は「れんげ荘」と決めています。
続くかな。
宜しくお願い致します。