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なんと、前回「アメブロから引っ越します」と書いた記事を最後に、半年近くnoteから離れていたという。一度やめた生活のリズムを新たに作ることが如何に難しいか。2000年代後半にはmixiにハマり、2010年前後にはTwitterにハマり、その後Amebloにハマって、いずれも毎日書かずにはおれなかった日々が何年かずつあったけれど、それがパタリと途絶えてしまった。
私自身のライフスタイルの変化もあり、老化による処理能力の低下もあるかもしれない。なんとなくそれ以上に、常に誰かが誇張気味に喋り続けているSNSに疲労した、という感覚のほうが強いかもしれない。
だから今回も、この新しいnoteが続くかどうかわからない。あんまり宣言をしないほうがいいのかもしれないけれど、オオカミ少年の虚言の記録として今日は記してみる。

これから少しの間、noteを、自分の暮らしをみつめる場にしようかと思っている。

暮らしをスキャンする。

瞑想の導入の方法のひとつに「ボディスキャン」というものがある。身体のパーツ、つま先から頭のてっぺんまで、指1本1本、筋肉や血流などをひとつひとつていねいに感じることで、意識を集中させるとともに、外部や過去、未来に向きがちな思考を、今の自分自身へと引き戻し、整える方法と理解している。身体の不調の早期発見にも役立つだろう。

この応用として、いわば「ライフスキャン」を行ってみようという計画だ。
毎日の暮らしの細部にじっと目を向け、自分自身が心がけていること、改善しようとしていることなどを認知してみようと思う。
私自身の暮らしと心を整える目的もあるし、備忘録の意味もあるし、もしかしたら誰かにとって、その方の暮らしを振り返るきっかけになったり、ヒントになったり共感を得たりすることがあるかもしれない。たまに覗いてお付き合いしてくださる方があれば幸い。その方のライフスキャンも、お聞かせいただけたら尚幸い。

私の小さな時間革命。

こんなことを書き記しておこう、と思ったのは、つい数週間前から大きくライフスタイルを変えたことがきっかけ。
先日記事にしていただいた私の時間管理術でもタイムスケジュールについて紹介しているが、実はこのインタビューから原稿校正までに少しブランクがあって、インタビュー後、校正までの間にライフスタイルが変わり、原稿を少し修正していただいたのだった。

私は基本的にシェアオフィスを軸足にして、朝8時45分から夕方18時15分までを就労時間にしていた。娘が小学校に入ってからこのサイクルになっている。そもそも認可保育園時代、保育申請時間=就労時間でなくてはならなかったため、その習慣のまま、娘の登校とともにシェアオフィスに出かけ、学童から帰る時間に合わせて帰宅する、という仕組みに収まったのだ。

しかしもう娘は小3。このルールに縛られる必要はない。とはいえ18時15分までに仕事を終えるのも精一杯、18時45分から寝るまでに家庭のことを回すのも精一杯で、にっちもさっちも動かしようがないと考えていたのだ。それに18時15分に仕事を終えるのだって、この業界の方々の時間感覚から見たら「時短勤務」といってもいいくらいの印象だ。

けれどとにかく、家のことが回っていない。それは明らかに娘の生活の支障になっていた。晩御飯が遅いから宿題も遅くなり、お風呂も遅くなって寝るのも遅くなり、睡眠時間が短くなり、朝起きるのも遅くなる、、、という悪循環がずっと続いていた。何より睡眠不足は小学生の身体、メンタル、頭脳の成長に重篤なリスクになる。

そこで思い切って、終業時間を1時間早めることにした。
今でさえ仕事時間が足りていないのに、さらに週5時間減らすなんてできるんだろうか。しかしとにかく挑戦してみよう。

17時15分がもたらしたもの。

そう思って17時15分に仕事を終えるスタイルに変えたのが3週間ほど前。
結論から言って、この変更は今のところ、とてもよい兆候を見せている。

まず私自身。
これまでは家に帰ってバッグをおろすとそのまま、お風呂を沸かし洗濯機を回し肉を解凍し…と家中ぐるぐる歩き回っていたが、そこまで焦る必要がなくなった。郵便物に目を通し、バッグの中身を明日に向けて整理し、身辺の整えを終えてから、落ち着いて家事に取りかかれる。帰りの移動中に来た重要なメール(夕方というのはなぜか重要なメールが多い)にさっと目を通してから家事に取り掛かることさえできる。
料理もそれまでは、平日はとにかく最速でできるメニューばかりで、料理バトルみたいに血眼で調理していたけれど、今は、レシピもあと5分考える余裕があるし、ひじきや高野豆腐を戻したり、煮込んだりといった時間を要する料理もできる。主食もこれまでは、冷やご飯か真空パックのごはんを温めるしかなかったが、今なら帰宅後に炊き始めても十分間に合う。
家事・調理に対して主体的に、楽しく穏やかに取り組めるようになった。

そして娘も、これまでは晩御飯まで自室で工作などに没頭し、その間に空腹がどこかに飛んでしまって、半ばイヤイヤ食卓に着いていたのだが、今や帰宅すればすぐ晩御飯が出てくるので、空腹と帰宅の勢いのままテキパキもりもりよく食べる。
結果、夕食後の時間もさらにゆったりとれるようになり、家族で英語の動画レッスンの時間ももてるようになった。

要するに夜の時間に落ち着きが生まれ、その結果私自身にも家族にも、愛情というか自己肯定感というか、穏やかなものが生まれたように思う。

もちろん仕事を17時15分に終えるのは簡単ではない。実際収まっていなくて、今のところ毎週、週末に原稿を書く羽目になっている。
けれどそもそも毎週一定量受注しているわけでもないのに、かかる工数が同じだというほうがおかしいのだ。余裕がある日はきっと、のんびり取り組んだりじっくり考えたりしていただけなのだ。第一、「週5時間仕事時間を減らす」は無理!と思うくせに、「週5時間工数の新たな仕事を受注する」なら迷わず受けるではないか。要するに思い込みということ。時間なんて、結局どうにでもなるのだ。

とはいえ仕事の取り組み方や受注基準を変える必要も出てくるかもしれない。
効率の方ではなく、「睡眠」「瞑想」「運動」といった外的要素を「加える」ことが功を奏するかもしれない。いずれにせよまだまだこれからも改善の余地はある。
時代も変わる、仕事も変わる、私も変わり続ける以上、ファイナルアンサーなんて一生ない。ずっと考え続ける。

何にせよ、今回の教訓。
まず決める、まずチャレンジする。実験だと思えばいい。
検討済み、という思い込みを捨てる。自分も周囲も時代も変わるから。
時間は実は軟体動物で、延びたり縮んだりする。
一生縁の切れることのない「時間」について親密に考えている数週間のこと。

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