【Manga①】 近年の流行漫画の傾向を考えてみる。
こんにちは。
もっとも起業家らしくない起業家、奥野有梨亜です。
自慢ではないですが、学生時代そんなに学業を頑張ってきたわけではなく、
読書も苦手で、今でも目次で寝てしまうような大人なのですが、
なぜか同じ文字でも、「漫画」なら読めてしまうという不思議。
世の中に存在している本が全て漫画になってたら読めるのに!って、昔、本気で豪語してました。
人生で大事なことは漫画から学んできた
前、別の投稿でも書いたのですが、
結構、人生で大事なこと漫画から学んできたって言っても、過言ではありません。
というより、その時の自分の実体験や感情、経験値によって、その時に響く言葉やエピソードって違うと思うんですけど、
漫画って、その言葉になりきらないような感情を、うま〜〜〜く表現してくれてるんですよね。
私個人でいうと、やはりずっとスポーツをしてきた経験から、スポーツ漫画の中での葛藤や達成感は、共感できるところが多いですし、
今では、経営の世界に進んでいるため、仕事をする上でのプロ意識、成果へのプライドやコミット、チームビルディングを経て仲間と信頼関係を築いていくこと、などといった内容であれば、すーーーぐに感情移入して泣いてしまいます(笑)
「無敵のヒーロー」である主人公はもう古い?
この数年の中でも、爆発的に売れた漫画やアニメがたくさんありますね。
異世界転生モノ、BLや百合漫画、悪役令嬢系、オタクを題材とした漫画など、分野はどんどん幅広くなりつつあります。
一方、やはり幅広い年代に根強い人気を見せるのは、主人公が自分の夢や野望のために必死で生き抜いていく、戦闘モノやスポーツ漫画かと思います。
代表的なのは、やはり「鬼滅の刃」でしょうか。
このコロナ渦の中、多くの劇場が席数や公演回数を減らしている中で、
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、日本国内の映画興行収入歴代1位に到達し、2020年の全世界の映画興行収入においても第5位を記録しました。
あるいは「呪術廻戦」。
今年1月には、シリーズ累計発行部数が2,000万部を突破し、テレビアニメは第2クールに突入と、今年もまだまだここから数字を伸ばしそうな予感がする大注目の漫画ですね。コンビニなどでのコラボ商品などで、毎日キャラクターを見ない日はありません。
他にも、「ヒーローアカデミア」「ONE PIECE」「キングダム」「約束のネバーランド」など、挙げだすとキリがないですね。
(個人的な好みにより、ジャンプ漫画に偏りがちです笑)
一昔前、昭和のヒーローモノというと、「ドラゴンボール」や「北斗の拳」などが挙げられますが、
当時の主人公といえば「圧倒的強さ」「カリスマ性」を持つものこそが正義であり、ヒーローであったかのように思えます。
強敵や困難に直面しながらも立ち上がり、最後は「正義がかつ=全員がハッピー」というエンディングが定番。
一方で、昨今の漫画の主人公たちは、
何かが欠けていたり、能力や地位、時には性格にも、何かしらビハインドがある状態でのスタートであたり、
途中途中で「仲間の死」「裏切り」「主人公がどん底に落ちる事件」などが当たり前に発生する。
全員が全員、当たり前に生き残り、幸せになるというのが当然ではなく、ある意味、より「現実」に近いストーリーがそこにある。
その中で、自分の信念のための異常なまでの努力であったり、
欠けている部分を気づかせてくれ、そして補い合ってくれる仲間の存在などがあって、主人公は「前進」していきます。
平成~令和。漫画から読み取れる現代人へのメッセージとは。
東日本大震災、不安定政権、教育格差、不景気による経済難、コロナ渦など、日々立ち向かうべき問題があるのが日常で、
何不自由なく、何のストレスもなく生きている人はほぼいないのではないかというこの時代。
その時代に流行している漫画を読めば、その時代の人々が一番響くメッセージが入っていると仮定すると、安易ながらも、下記のようなメッセージなのかなと想像しました。
なんとなく今日は、堅苦しい言葉で書きましたが、
わたしも日々漫画を読み、勇気づけられている大勢のうちの一人。
ある意味「前進」できるのであれば、漫画であろうと借りれる力は何でも借りたらいい!
・・・という言い訳をしながら、日々漫画を読み漁っている奥野でした。