「IVRy、最近エンジニア増えてそうなイメージ。実際いまどんな感じ?」2024年末編
この記事は 株式会社IVRy 白組 Advent Calendar 2024 の8日目の記事です。
白組の昨日の記事は Field Sales 山口さんの『IVRyと私とWork is Fun』でした。白組の明日の記事は Field Sales 中澤さんの入社半年振り返りの予定です。どちらも合わせてご覧ください。
紅組もやってます。
紅組の本日の記事はみっちー(@michiminstar)さんの『デザインの新時代到来?生成AI時代のプロダクトデザイン』です。
IVRy のアドベントカレンダーは今年も、職種に限らず全職種でやっています!
いろんな職種の記事を見ていただくことで IVRy のことがかなり立体的に見えてくると思います。
ぜひ色々と読んでもらえたら嬉しいです。
※ まだ百数十人で全員の顔がみえる規模の会社なので、中の人としてもみんなのアドカレ読むのがとても楽しいです。
IVRyさん、最近エンジニア増えてますよね
と言ってもらう機会が多い1年だったように思います。
この記事では、2024年の IVRy のエンジニア組織について、
実際にどれくらい・どんなキャリアのエンジニアが増えているのか?
増えたエンジニアたちとどんな風に、何を開発をしているのか?
今後どんなエンジニアを必要としているのか?
を紹介します!
数字で見るIVRyのエンジニア組織
エンジニア人数推移
2023年の終わりには15名だった IVRy のエンジニア組織は、2024年の終わりに差し掛かった今、34名規模になっています。(正社員のみを記載)
1年間でサイズにして2倍以上の拡大をしてきたということで、今年もたくさんの尊敬できるエンジニアが新しいキャリアとして IVRy での活動を選んでくれてたことがとても嬉しいです。
(ただ、これからの IVRy の成長角度に対しては、まだまだエンジニアが足りません!くわしくは後述します)
上のグラフの通り、数字の上では 1Q には1名しか増えていませんが、その1名が @mirakui さんです。
彼のジョインは IVRy にとってまさにゲームチェンジングな出来事で、その後の IVRy のエンジニア組織の知名度や強度が大きく変化することになりました。
職種ごとの推移
次に、職種で見てみます。
IVRy では、「サーバサイド(Rails)を専門にしつつ、フロントエンド(Next.js)も書く」「フロントエンド(Next.js)とネイティブアプリ(Flutter)をどちらも開発する」など、技術領域をまたいだ動き方をするエンジニアも多いですが、
今回は単純化のため、全てのエンジニアをいずれか1つの職種にわけてみています。
無理やり分類しているので、大まかなイメージとして捉えてもらえればと思いますが、主なポイントとしては以下です。
BE、App、SRE、AIE が増えてきた。FE と EM の拡大はもう一歩。
Corporate Engineer/情シス がいないところから採用できた
現状は IVRy の Corporate Engineer はエンジニア組織に所属していますが、本記事では分量の都合上ここ以降あまり触れません
これだけ拡大しても QAE は未だ1名体制のまま
データ系のエンジニアが未だいない(SRE やデータアナリストが兼ねている)
新しく入ったエンジニア全員が、もともと IVRy になかったケーパビリティをそれぞれ持ち込んでくれたので、数字でみる以上に組織ができることの幅が広がり強度が高まった1年でした。
年齢層分布
ざっくりどれくらいの年齢層のエンジニアが多いのかを上記グラフで示しています。
IVRy のエンジニアの平均年齢は現状、36歳くらいです。昨年末時点の平均年齢からちょうど+1歳くらいなので、年齢層の分布には大きな変化はなかったようです。
冒頭で紹介した mirakui さんを始めとした ex-CTO/VPoE(例1、例2)、ビッグテック出身者(例3、例4) のジョインや、電話というドメインが持つ"通好み"な印象もあってか、
「IVRy、シニアなエンジニアが集まっていそう」というイメージをお持ちの方に出会うこともしばしばあります。
しかし、少なくとも年齢においては、30代前半・エンジニアとして働き始めて10年に満たないくらいのエンジニアが半数以上を占めているのが実態なので、
先述の巷のイメージよりもおっかなさが軽減されるかな?と思って今回出してみました。
※ エクスキューズを入れておくと、年齢という意味でシニアなエンジニアも別におっかなくはないですし、年齢は若くても活躍度合い/期待値がシニアなエンジニアも当然いるので、そこら辺は誤解なきようよろしくお願いします。
エンジニアの入社エントリも多く載っているので、ぜひ見てみてください。
プロダクト開発の様子
プロジェクト制とエンジニア
2024年が始まった頃はエンジニア全員で1つのチームだったのですが、最近は全社のプロジェクト制にあわせて、エンジニアもプロジェクトにわかれて動いています。
記事執筆時点のプロジェクト体制でいうと大体上記の図のイメージが近くて、3つの Stream aligned team と、1つの Platform team に大きくわかれて業務を行っています。
(Team Topologies の語彙に明るくない方向けの参考記事
「チームトポロジー Vol. 1 「30分で分かるチームトポロジーの基礎」 吉羽 龍太郎 | Forkwell Press | フォークウェルプレス」)
プロジェクトの一部を具体的に紹介すると、AI 対話システムの開発にフォーカスしているプロジェクトや、新規事業開発を行っているプロジェクトなどです。
クライアント・エンドユーザを向いた開発カルチャー
クライアントの声を聞く機会も大切にしています。
商談同席やクライアントインタビューなど、エンジニアがクライアントと直接話させてもらう機会もたくさんありますし、社内のセールスや CS と一緒に働いている場面も多く、
クライアントの業務シーンやプロダクトの方向性に関しての情報量をできる限り揃えながらみんなで同じ方向を向いて議論できるので、かなり深い時間が過ごせています。
もともとあった文化ではありましたが、組織が大きくなってもそれが薄まるどころかより強力な文化として根づきつつあるところは、付け加えておきたいポイントです。
どんなものを開発しているか
対話システムの拡張・成長
サービスとしての IVRy を使いやすくする開発や、多くの方に IVRy を知ってもらい使い始めてもらうための開発はもちろんですが、
対話システムが扱える幅が広がるような開発も多くやってきました。
電話問い合わせにおいて、クライアントのビジネスのアップサイドに直結する予約や注文というユースケースにどう対応するか?というのは大きな論点です。
今年はリクルートさんのレストランボードと正式に連携を行い、飲食店の予約にまつわる電話問い合わせを対応できるようになりました。
この他にも対応可能な問い合わせの幅が広がるような機能や、問い合わせ後の業務が効率的になるような機能など、たくさんの機能を開発し、クライアントの実際の業務の中で活用いただけています。
クライアントの多様な業務に対して IVRy が提供できる価値がどんどん広がった1年でした。
エンドユーザ(クライアントに電話をかける人)にまつわる開発も進めています。
自動応答の音声がより自然なものになったり、多言語対応や声の種類が増えたりと、電話をかけるエンドユーザの体験に向き合った開発もこの1年でいくつも行ってきました。
新プロダクトの立ち上げ
電話の自動応答を行う(プロダクトとしての) IVRy の隣に、複数の新しいプロダクトを提供開始しました。
AI FAX は未だβ版ですが、既にたくさんの企業から日々お問い合わせをいただいていて、力強い需要を感じています。商慣習や取引先との都合上で FAX を使う場面もまだまだ多くあるのだと、身を持って感じる毎日です。
事務所や店舗の電話機から紙で出力されるという物理的な制約から開放されるだけでなく、AI を使った文字起こしや情報抽出もできるなど、仕方なく使うコミュニケーションチャネルから、ひたすら便利に使ってもらえるチャネルという位置づけに変わるお手伝いができていると思います。
他にも、toC 向けの迷惑電話対策アプリのリリースもありました。
他社の方やエンジニア/スタートアップとは違うコミュニティの友人からも「IVRy の迷惑電話対策アプリ、入れたよ!」と言ってもらう機会が多く、注目してもらえていてとてもありがたいです。
※ Android ユーザの方、もう少しだけお待ちを!
この他にも、リリースを控えていたり水面下で世の中に出ていっているプロダクト・機能も色々とあります。お楽しみに。
プロダクト開発を支える開発
直接的にクライアントやエンドユーザに面する開発以外のものもたくさんあります。
データ基盤の開発や対話システムの QA など、IVRy の開発を支える様々な開発も行ってきました。
これから作るもの・これから必要なエンジニア
もう十分エンジニアが集まっていそうだし、今から入ってもやることないですよね?
という声も聞こえてきそうですが、そんなことは全くありません。
急成長をしている事業環境ですから当然としてやることがたくさんあり、課題は次々に増えていきます。
エンジニアの仕事は課題解決なので、つまりエンジニアの仕事がたくさん増え続けていており、まだまだエンジニアが必要ということです。
最近やり始めていることや、これからやりたいなと思っていることの一例を紹介して、この記事を締めくくります。
事業の拡大やユースケースの拡大、マルチプロダクト化等に伴った、データモデルの変更
「大規模法人やフランチャイズでも使ってもらえるようになったけど、 user とか company とかどうしよ!?」
「2プロダクト目以降のログイン情報や請求情報、どこに置こう!?」
みたいなやつです各々が過去に作ってきた user モデルや company モデルの知見を集合させていて、おもしろいです
一般的な電話に搭載されている機能をAIベースで再発明
過去の記事で書いてたこの辺のことを色々とやっています
"保留や内線転送といった一般的な電話で使える機能(中略)を、AI や自動応答を絡めた形で実装していくことができれば、新しい電話体験を作れるはずです"
アクセシビリティの強化
ホリゾンタルなサービスで様々なクライアントに使ってもらっている&使ってもらいたいため、アクセシビリティにも力を入れていきたいです
音声IFをはじめ対話を扱っているため、エンドユーザ側のアクセシビリティも考慮できるようになれば IVRy の価値はまだまだ大きくなると思っています
まだまだあるんですが、記事分量と締め切り都合上、泣く泣くここまでにします。
もっと聞きたい方は、記事末のカジュアル面談をポチッとお願いします。
また、いまのエンジニア組織では足りていないケーパビリティもたくさんあり、未だ IVRy にいないようなタイプの人もたくさん必要だと思っています。
例えば下記の記事にあるようなスペシャリストもまだまだ募集中ですし、そういった未来を考えて動くようなエンジニア組織づくりをやっていく人も必要です。
結び
IVRy のエンジニア組織にいまどんな人がいて、どんなやり方で何を開発しているのか、今後どんな開発が待っていてどんなエンジニアが必要なのか、について書いてきました。
2024年の1年間で2倍ちょっとの大きさになった IVRy のエンジニア組織ですが、IVRy という会社がそれ以上の速度で成長しているため、個人的には「もっと速くエンジニア組織を強くしなければ…!」という焦燥感が増した1年でもありました。
ヘッドカウントだけが全てではないですが、そうはいっても色々なエンジニアが増えることが組織の成長に繋がるので、引き続きエンジニア採用もやっていきます。
まずはカジュアル面談から是非どうぞ。
来年も IVRy をよろしくお願いします。