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最近読んだ本(2024年5月)

読んだ本について語りたいのですが、1つの記事にするほどの分量ではない本だってあるし、そこまで語れるほど文章力もないので、ネタバレしすぎない程度をサクッと私的レビューをお伝えしようと思います。

ついこないだまでGWがおわってしまう~と思っていたら、あっというまに月末になっていた…。

梅田にあるジュンク堂の話題作コーナーに置いてあってパケ買いしました。

30代半ばの独身女性が長年勤めていた会社を辞め、かなりニッチな仕事たちを転々とするお話です。

毎回ほとんど彼女の感情的な理由で辞めているだけで、他者評価が高いのでできる人はどこにいっても、どんな仕事でもしっかりとこなせるんだなぁと思いました。

入って1,2か月くらいで即戦力になるくらい仕事ができるのに、気がついたら会社を去っている人ってたまにいませんか?

そんな雰囲気が大学時代の友人にとても似ていて、読み進めているとその子の顔がちらついて仕方なかったです。

筆者が著名人だからというより、これもタイトルにひかれて買ってしまいました。

最近有名になってきたインフルエンサーや評論家の方たちって、先進的な考え方を持っていて、それは本当に素晴らしいことなんだけど、どこか非現実的で再現性がないというか。

上手く言えないのですが、大勢には刺さらないんだろうなぁと感じます。

ビートたけしさんは、ご年配ゆえの地に足ついた考え方と、持ち前の若々しい感性と共に、現代日本について感じていることを、とてもシンプルな言葉で伝えてくれていました。

良い意味で彼のイメージが変わりました。

ネットのレビューを見ていると、トラウマだとか、後味が悪いとか言われていますが、その点については全く何も感じませんでした。

イヤミスを読みまくった弊害なのか、私の感性がぶっとんでいるのか…。

買ってから知ったのですが、実際にあった事件をベースに作られているみたいです。

そのせいなのかノンフィクションを読んでいるようなリアリティがありました。

モデルとなった被害者

主人公は好意を寄せている友人の少女が、身内に虐待されているところを傍観するしかないのですが、私が主人公と同じ立場だったとしても同じ行動をとるだろうな、と思いました。

大きな邪悪の前では正義は無力、これが現実です。

また、主犯の女性(被害者の少女の叔母)にも所々共感する場面がありました。

彼女は3人の息子の母親である前に一人の女性で、女としての価値が薄れていくのを感じている最中、若くて美しくて健康な娘が家にやってきて、コンプレックスを刺激されてしまったんでしょうね。

内容的に面白いというのは不謹慎かもしれませんが、個人的に今月読んだ中では一番評価が高いです。

今月もほぼ小説ばかり読んでいましたが、長期にわたって私を蝕んでいたビジネス書のトラウマ(別記事参照)がようやく落ち着いてきたので、来月は小説以外もいろいろ読みたいと思います!


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