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妊娠・出産を通じてわかった、「手をとって歩く」ということ

*この文章は自分のfacebookに投稿した内容です。

雪降る寒さの2月が終わり、春の匂いがしはじめた3月に、おなかから出てきた赤ちゃんに会えました。お産は松が丘助産院にて、たくさんサポートしてもらいながら、夫とみーと一緒に産みました。

予定日より早い新月に陣痛が来て、院長の宗さんから「あなたは自然のサイクルを感じられる身体なのね」と言ってもらえたこと、とても印象に残っています。

妊婦生活をずっと見守ってくれた助産師さんに囲まれて、安心しながら、出てくる瞬間を迎えられました。生まれる間際も意識がはっきりしていたので、自分の卵膜を触れたり(恐竜の卵みたいだった!)、赤ちゃんの頭を見れたり、アットホームな助産院ならではの、自分主体のお産ができたなと、満たされた気持ちで振り返ることができています。

松が丘助産院は、わたしにとっては「塾」のような場所でした。
冷やさない、散歩で身体を動かして体力をつける、朝型の生活、野菜中心の食事・・・医療行為がないお産に向けて、その後の授乳に向けて、妊娠期間で身体をつくっていく。

今となってはすんなり受け入れられますが、当時のわたしにとっては”身体大改造プロジェクト”のはじまりでした。

「赤ちゃんがおなかにいる時から、もう子育てははじまっているんですよ」

まだまだ言われたことを守れてなかった頃、健診で宗さんに言われた言葉がずしっと刺さり、これはあかん!と自分が変わることを楽しむべく、努力しました。

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伝えたいことはたくさんあるので、note で書いていきたいです。妊娠中のこと、松が丘助産院のこと、お産のこと、赤ちゃんとの暮らしのこと、母になった自分の身体と心のこと。

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妊娠期間は、つらいことも、くるしいことも、不安も、喜びもあり、いろんな感情に出会う10月10日でした。(facebookで見る、出産しましたの報告は、ものすごいことなんだ、と身を持って感じています)

結果、もっとも身体に向き合う時間となり、健康になりました。振り返ってみて、妊婦生活はとみーのおかげで楽しかったし、思い出ができました。

松が丘助産院は、通うにつれて毎回の健診が楽しみになっていき、日々の暮らしの中では、銭湯ぐらし、アソボット、家族に支えてもらいました。

出産も育児もはじまってみて、ああ、わたしは動物なんだな、と感じることばかりです。身体ってすごい!と思う発見がたくさんあります。そして、世の中のお母さんは本当にすごい、と産んで心から思います。

ひとつ、妊娠中に自分の中で「なるほど!」と思ったことを。

結婚式で、新婦は新郎の腕を組んで歩く、じゃないですか。結婚当時のわたしは、「いやいや、ひとりでもスタスタ歩けるもんね!」と思っていたんです。でも、どんどんおなかが大きくなり、手をとって歩くときに頼りにさせてもらって、歩幅もこちらに合わせてもらうことが増えていって。

「ああ、手をとって歩くとはこういうことなんだな」と、なんだかしみじみと納得しました。手をとって、相手と一緒に歩む、という意味をはじめて理解できた気がします。

きっとこれからは、とみーとの手の間には、いま腕の中にいる赤ちゃんがきて、また新しい歩幅になっていくのかなあ。それぞれの一歩の幅を大事にしながらも、一緒に歩いていきたいです。

赤ちゃんの瞳はとても綺麗です。その瞳にこの世界はどう見えているのだろう、と考えます。3人のチームメンバーになった我が家で、悲しいことは3分の1に、嬉しいことは3倍になりますように。赤ちゃんが笑いかけてくれるだけで、わたしととみーの喜びは既にすごいことになっています!


あとがき


松が丘助産院のfacebookでは、お産した人を院長が紹介してくださるのですが、今朝こんな風に書いていただけた投稿を見つけました。

妊娠中の様々な体の不調を乗り越えて、体質改善の結果、最後は大変勢い良く、気持ちよくいきみが来て、素晴らしいご出産でした。
何人でも産めそうです。
Yさん、度々産みに来て下さい。

妊婦として通った松が丘助産院での8ヶ月間を振り返ると、体質改善の指導で本気で叱られたこと、努力をしたことを気づき褒めてもらったこと、不安に寄り添ってもらったこと、たくさん笑ったこと。いろんなことが思い出されます。

助産院の健診は産婦人科のような内診はありません。
松が丘助産院では、尿検査を自分で行うところからはじまります。リトマス紙に尿をかけて、色に問題がないかを自分で確認します。産婦人科でやっていたのはこれか〜と初めてやった時は、少しだけ医療従事者気分でした。

そこから自分で体重測定をして部屋に入ります。
子宮底を測り、血圧、心音確認をしたら、あとは足裏マッサージで身体を見ながら、おしゃべりをします。妊娠後期はお灸中心に変わっていきました。

私は産婦人科での男性医師の内診が特に苦手だったので、足を開かないのは気持ちが楽でした。(ちなみに、37週の子宮口確認まで内診はなかったです!)

怒られないかドキドキしていた前半を乗り越え、気づくと院長の宗さん、助産師さんとのおしゃべりを楽しみに通っていました。お産の時にはすっかり信頼関係ができているので、すごく安心して臨めることも、助産院の大きな魅力だと思います。
わたしのお産は子宮口が開くまでが長く、痛く・・・子宮口全開からはなんと10分!(普通は初産婦は2〜6時間程度かかるそう)で出てきました。それは、お世話になった宗さん、スタッフさんに囲まれた喜びが加勢したことは間違いありません。

逆子であると帝王切開でのお産になるため助産院で産むことができません。

わたしはギリギリまで逆子が治らず、松が丘助産院であらゆること(逆子体操、お灸、オイルマッサージ、冷え取り、楽健法、マッサージ、目を使わない、ダラダラする・・・)を教えてもらい、週2回くらいの頻度で通っていたこともありました。

最後赤ちゃんが回ったことを伝えた時には、「やったーーーー!」と両手を天に突き上げて自分と同じくらい喜んでもらい、「こんなに喜んでもらえるんだ」と胸に込み上げるものがありました。松が丘助産院の魅力をぎゅっと詰め込んだ光景でした。

また、松が丘助産院に通いたいです。
妊娠期間でだいぶ健康になってお産に臨んだのですが、まだ歪みやこれまでの蓄積はあり、子宮口がなかなか開かず痛かった・・・陣痛中は巻き肩のところのオイルマッサージ、足裏マッサージ、最後は整体師さんに入ってもらって、骨盤の歪みをとって、子宮口が全開しました。

「身体がまっすぐに揃わないと赤ちゃんが出てこられないのよ」と宗さんに言われた時、とっても驚いていたのですが、まさにその言葉通りだなと思いました。

わたしの身体はもっと整えられることを体感したので(笑)、楽しく、できることをやっていきます。

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