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『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』を読み解く4⃣ACT

<ACT よりよい人生を創造する知恵>

第2部 あなたの内面世界を変える

  第4章 心は偉大なストーリーテラー

魔女ラーニャ「マナ、おかえり~♡」

マナ🐾「ただいま、黄色いちょうちょ🦋がこんな季節に間違えたかふわふわ飛んでてね、潜んで目で追っていたらなんだかわくわくしてきてね、楽しかった~。」

魔女ラーニャ「楽しかったの?よかったわね~。それにしても、こんな季節にちょう?珍しいわね。お話を聞くだけでもいいことありそうだわ~♡」

マナ🐾「先日は、ねむねむだったけど、今日は満身で聞くよ~。猫の聴力は、すぐれてるの。30~8万Hzを聴きとれるの。(人は、20~2万。)野生が目覚めて活力充填↑」

魔女ラーニャ「うふふ、マナったら、狩りモードなんだからぁ。えっとね、今日は、6つの原則のうちの1つ目よ。

1脱フュージョン:思考との新しい関係を築き、ネガな影響を弱める。

マナ🐾「仮面ライダーやら、プリキュアにでもありそうな、フレーズね。」

魔女ラーニャ「フュージョンが融合という意味だからね^^☆彡”へ~んしん”は、メタモルフォーゼとかトランスフォームらしいわね。

おっと、と🐟

このディフュージョンのエッセンスは、

沸き起こる思考と距離をおくと、感情に飲み込まれなくなる、

ってことよ~。」

マナ🐾「?そもそもフュージョンって?」


魔女ラーニャ「思考から沸き起こる感情に身をとっぷりとつけている状態のことね。

ACTでは、

思考っていうものを事実であるか否かとは関係のない物語として距離をおいてとらえましょうって言ってるの。その結果、ネガティブな感情が沸いても飲まれなくなるから。

ちょっと実験ね。

今、お医者さんが目の前にいて、先端が鋭利にとがった注射針をもってあたなの左腕に刺そうとしています。


マナ🐾「うわ~。いたい。左手痛い。」

魔女ラーニャ「おっと、ごめん、マナ。想像力豊かなんだから。レモンやうめぼしを舐めることにした方がよかったかしら。これが、フュージョン状態ね。思考と融合しているから、そこから発生する感覚を強く感じるわ。

あのね、今の一連の反応を分析すると、

■思考・・頭の中の言葉
イメージ・・あなたに浮かぶ絵
感覚・・体の中に起こる感じ

に分けられるの。」

マナ🐾「うん。

■思考・・お医者さんが注射針を左腕に刺そうとする

■イメージ・・上記のビジュアル化

■感覚・・実際にさされるかのように痛い

予防接種きらい~💉」

魔女ラーニャ「わたしもよぉ、好きな人はそう相違ないと思うわ~。

えっと、

ACTではね、思考とイメージ、それから感覚を分離して観察していくことがすごく大切になってくるの。」

マナ🐾「なんで?感情に飲まれないため?」


魔女ラーニャ「そういうことね。ネガティブな感情に飲まれないため。

それと、思考を分析する視野を確保するため。

ひとつの同じ景色を見ても同じような声掛けをされても、頭の中で生じてくる思考っていうのは、みんな違うわよね~。」

マナ🐾「ラーニャは、ちょうちょをみてもわたしみたいに興奮しないわね。」

魔女ラーニャ「ウフフ、それはそうね。かわいいとか、きれいとかそんな思考から快という感情が生まれるかしら。

マナみたいに、本能レベルで餌だって反応して、興奮して活気づくっていうのはないわぁ。ちょうを見たら、ひらひらきれい、マナが喜ぶかな~って考えるな。

他の人だったら、こんな時期に不思議って思考をするかもしれない。

つまり、同じ現象からから喚起される思考も生じる感情も違う。

思考は事実とは無関係で、個性的な物語

そこから生じる感情も人によって強さは違うし、場合によっては喜びや悲しみというほどの差があることもあるわ。

人生に意味のある創作ならいいし、積極的に作っていくといいのけれど、違うこともあるわ。

たとえば、

・「わたしは、何をやってもだめなダメ人間。」

・「どうあがいても現状は変わらない。」

・「存在するのも価値のない人間だ。」

などは、人生に実りをもたらさないような思考よね~。」

マナ🐾「え?そんな考えする人いるの?人間って、やっぱり変。

・何をやってもだめなダメ人間?w一人もいない。何をやってもすごい人間がいないのとおんなじ

・現状は、変わらない?w 刻一刻と変わってる。世界は0.1秒たりとも同じではない。川が流れるがごとし、炎が揺らめくがごとしって、人間がいってたよね?

・存在する価値のない人間?wそんな人いないし、そう思うのだったら、価値たる人間はどういうものか、考えて近づくように努力したらいい。

猫は、努力しないけどね。幸福たる能力は、もともと備わってるから。人間だって、楽しいこと、本当に望んでいることに付随する努力なら、楽しんでしょ?

そもそも命授かっている時点で価値ある存在。それを否定してくる人間がいるとしたら、それは、恐ろしい人間だ。」

魔女ラーニャ「うふふ、そうよね~。

他者に無価値化を強要する人はもちろんだけど、自分には価値がないってしてしまっている人も相当よくないことじゃないかしら。

それにしても本当にマナは悟ってる。」

マナ🐾「そう?ふつうだよ。」

魔女らーにゃ「人はね、みんないろ色なことを日頃から考えてるわ。人は、みんな偉大なストーリーテラー。思考、思考、思考、でしょう?人の顕在意識は、思考でできているのではないかしら!?

思考は、遺伝や育った環境ではぐくまれた脳の個性的な反応

それが、事実なこともあるし、そうでないこともあるわけだけど、

思考が事実であるのかそうでないか、

ってことに注力するのではなくて、

大切なのは、

その思考が人生をよくするのか否か、

なの。」

マナ🐾「人生をよくしないことには、フュージョンしないってことだね。

なんだか、思考は物語で事実とは無根、だから意味ない、って言ってるみたいにも聞こえるけど、そうじゃないんだよね?

思考って、そんなに無駄?

人間の創造性の発揮に、思考は一役も二役もかってるとおもうからさぁ。」

魔女ラーニャ「言い方がよくなかったわ。

マナの言う通り、思考ってとっても大切なの。

思考は、
■わたしたちの人生の見方(意見、態度、判断、理想、見解、道徳観など)の物語か、
■人生で何をしたいか(計画、戦略、目標、希望、価値観、そのほか)の物語のどちらかだ、

ってラス・ハリスさんは書いてる(P51)

つまり、思考を観察することで、自分のバイアスや願望を知れるってこと。マナのいうとおり、無意識レベルでの思考も合わさって個性的なことをなしとげていくんだから、有用よね。

ちょっと強調しちゃうけれど、

思考が真実か否かを問うことではなく、

『思考が、人生にとってプラスになるのか否か』

そこを重視しましょう、ってことなの。

マナ🐾「幸せにならないような思考は、ディヒュージョンした方が確かにいいよね。」

魔女ラーニャ「人間は、物語で思考する。だから、じょうずに使いこなすことが人生を豊にする秘訣でもあるのだけれど、

・「自分は無能だ」

・「わたしは失敗する

そんな思考とフュージョンしてしまうと、そのようにふるまってしまうのが人。特に言語に対して敏感な人は、言葉どおりに行動していっていまうの。思考とフュージョンすることによる影響を本書では、以下のようにとりあげているわ。(P53,52)

・思考をここで本当に起こった現実のように感じる。
・思考を真実であると信じ込む
・思考を真剣にとらえ、最大限の注意を向ける
・思考を命令と考え、自動的にそれに従う
・思考は賢いもの、全治であるとされ、そのアドバイスに従う
・思考は脅迫になりえるーある種の思考は私たちをひどく動揺させ、震え上がらせる。そしてそれを取り除く必要を感じる。

注射されたように、本当に身体反応が起こったり、映画をみて感動したりっていう程度ならば人生を楽しむために、むしろ歓迎するべき人の性質だけれど、

”こういう失敗をするぞ。”と言われてそれが本当に起こったように感じたり、”お前は無能だ”、”わたしは、どうせ失敗する”などの言葉を信じ込んだり、

命令として自動的に従ってしまっては、幸福から遠ざかるわ。」

猫マナ🐾「自動的に従う?そんなこと起こるの?」

魔女ラーニャ「あるのよ。」

猫マナ🐾「自動的に従ってたら、もうなすすべがないんじゃ?あぁ、そこで、ACTの脱フュージョンのテクニックね。」

魔女ラーニャ「そうなの。脱フュージョンの状態では、以下のように思考を認識できるの。

思考は、単なる音、言葉、物語あるいは言語のかけらである。
・思考は真実かもしれないし、そうでないかもしれない
・思考は重要なものかもしれないし、どうでもよいものかもしれにあ。私たちは、それが役立つものである場合のみ注目する。
・思考は命令ではない。それに従う必要はまったくない
・思考は賢明であるときもあればそうでないと時もある。
・思考は自動的に従うべきではない
・思考は決して脅迫ではない。最も苦痛を感じるもの、あるいはもっとも嫌悪すべきものであってさえ、わたしたちの脅威にはならない。

マナ🐾「なんかね、当たり前のことを明言しただけに思えるんだけど・・。」

魔女ラーニャ「マナは、悟ってるからよw人もね、頭ではわかってるって人は多いかもしれないわね。

でもね、たとえば、

すっごく厳しい親に育てられて、親の言うことが絶対だって刷り込まれたような人は、外部から入力される思考とほぼ自動的にフュージョンしてしまったりするの。

それで、苦しくなって病んでいってしまう人は結構いるわ。

これが、できれば、自分の感情に翻弄されることもなければ

人の機嫌に一日の幸福を左右されることもなくなります。

モラハラに会っている方は、かわす術を身に着けられますし。

外界への反応性が高いHSPの人が身に着ければ、生きるのが楽になるわ。」

マナ🐾「なるほどね。

う~ん。それとちょっと、反感があったから言っていい?」

魔女ラーニャ「もちろんよ。」

マナ🐾「物語って、そんな価値ない?
ない?音楽、言葉、物語もそんな価値ない?」

魔女ラーニャ「ウフフ、おそらくね、これ翻訳だからそうなっているのだと思うわ。

あのね、人の記憶は物語で出来ているって言ってもいいぐらいだし、それに思考もそうよ。

物語は人の心を豊にするし、

あるべき平和な未来を人の心に描くこと、それから多くの人と共有することだって可能とするわ。

ここではね、ときとしてわたしたちはネガティブな結果しかもたらさない思考に、翻弄されていることが多いから、

そんな思考を見つけ出し、それからディフュージョンしまようってことなの。」

マナ🐾「あ、うん。納得。

歌や詩をひそかに愛す身としては、ちょっと遺憾な感じがしたから。」

魔女ラーニャ「ACTは、心理療法として成立したものだから、

元々は、思考によって、心を病んでしまっている人たちに向けられたもの。

そんな視点で書かれてるって思ってね。

もちろんね、心が病んだ人だけではなくて、

ACTの知恵を身に着ければ万人の生活が豊かな創造に満ちたものなの。

マナ🐾「納得。」

魔女ラーニャ「歌といえば、脱フュージョンのテクニックとして、

・「わたしはダメな人間だ」

・「誰にわたしなんか好きじゃない」

ってフレーズをお誕生日の曲に合わせて歌ってみるっていうのもあるわ。(本文より)

思考が単なる思考となって、自然と脱フュージョンができるそうなの。」

マナ🐾「♪わたし~はだめなねこ~♪とってもだめなねこ・・・・

だめじゃないわ❣歌わない。プイッ。」

魔女ラーニャ「ウフフ。マナは志向の猫で、わたしの最高のパートナー。

あ、音楽に合わせてっていうの、因みにあまりにも歌に入り込むと、フュージョンが余分に起こるっていうのが個人的な意見ではあるわ。HSPの人にはおすすめしないかもw

次回もさらにディフージョンのテクニックの理解を深めていけたらと思うわ~。」

マナ🐾「今日は、ドーパミン出てたの。積極的な参加だったでしょう?」

魔女ラーニャ「本当にありがとう、マナ。対話があるとね、理解が深まるの。マナの気まぐれでいいのよ。わたし、マナのきまぐれも大好きだから❣」

目を通して頂き、ありがとうございました。

またお会いしましょう~♡



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