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講習会の前にアメ横に立ち寄って立ち飲み。マシュウさんに挨拶して、店の前に立っている人に声をかけて見た。

彼は酒を仕入れる役割らしいけれど、オーダーをとってくれた。オススメはスペインのワインだと言う。スペインへこの間まだ行っていたわけだし、和食に合わせるのも面白いと思った。行ったことを伝えるといいな！とよく言われる。でも仕事であることを添えると伝えやすい。実際に観光ではなかったから、人が想像するのとまた違った体験であるとも思う。

そのフレンドリーさで彼は並々に酒を注いだ。

美味しい。薬味が効いている。私の座った席は、隣のTシャツ屋とビニールだけで隔てられていて、観光客がこちらをチラリと見て、この状況が演劇であることが分かる。客側なのに演じる、そして店はそうして巻き込む。

魚草は斜め合ったところに兄弟店を出しているから、そこを店員さんが行き来するのをチェックする。その面白さを「〜とかね〜」という言い方でマシュウさんは昨晩話していた。

店員さんに少し顔を覚えられている。

一人飲みではあったけれど、居心地が良い。酒屋さんも話しかけてくれるし。マシュウさんへのお礼はLINEで言うことにして、アメ横センタービルへ入ってみた。地下。やはりすごい。だけれど2年前の暗さはなくて賑わっていた。あの時はものすごい緊張感があって、言葉なんて発せなくて、食べ物にも近づけなかった。コロナだったからだろうか。全てのフロアをチェックしてみる。印象に残ったのは喫煙所がある緑の芝生。それは階段を少し登った先にあった。男性が二人くらいそこにいる。上の方にゴルフの階。男性がクーポンを渡してくれた。その上にもまたゴルフフロアなのだが、ここに彼がついて接客しようとしてくる。適当に言うしかない。

御徒町駅の方向へ歩を進める。雰囲気が代わり、店が無くなったと思えるところまで行って引き返した。変なギャラリースペースのようなものがあり、公園では女の子が踊っている。猥雑とした印象を抱く。その先の大きなユニクロに入ってみる。買おうかなと迷ってしまうようなダウンベストを見つけてしまう。

二人のおばあさんがここで話をしている

公園。少しでも明るい内に見ておきたい。夜にばかり訪れているから。そういえば昨日野口さんはふいに神社に入って“いつ来ても発見があるなあ”などと言っていた。酒を隠し持ってここは何ですか、とホテルの警備員に話しかけたりもした。