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第二言語習得理論について
みなさん、第二言語習得理論という言葉を知っていますか?
もしくは、聞いたことがあるでしょうか?
おそらく多くの方は、初耳ではないでしょうか。
第二言語習得理論とは、母語以外の言語をどのように習得するのかを
研究する学問になっています。
突然ですが、なぜ日本人は英語が苦手なのか知っていますか?
一つの理由となるのが、
「母語(日本語)と学習対象言語(英語など)が違えば違うほど、
外国語習得は難しくなる」ということです。
日本語と英語には、距離があるのです。
なので、日本人が英語ができないというのにはある程度納得がいくのです。
外国語を学ぶ際には、母語の影響が必ず出るそうです。
その影響を「言語転移」と呼んでいます。
「転移」というのは、今まで持っている知識や技術が他の新しい知識や技術を学習するときに影響を与えることを指します。
また、第二言語を習得するのには、母語によるフィルターがあるそうです。
母語によるフィルターって何???
って思いますよね。
母語によるフィルターとはどういうことかというと、
母語を一度身につけてしまうと、母語というフィルターを通してしか
第二言語を処理できなくなってしまうということなのです。
例を挙げると、日本人は/r/と/l/の区別ができずに、この2つの音が同じに
聞こえてしまうので、何度この2つの音を処理してもその区別が聞き取れるようにならない、といったことです。
ここでの「処理」は、「言語処理」を表しています。
言語を理解したり、産み出したりすることを指します。
言語処理をするときには、頭の中で、音声、文法、意味、世界知識など瞬時に計算することが要求されています。
その時に脳内で複雑な認知的処理が行われているわけです。
それなしには、ことばは分からないし、話すこともできない。
そのような認知的処理を言語処理といいます。
今日はここまで。
今回は、結構難しい内容の記事になったのではないかと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。