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163『ゆれる』絶妙な兄弟関係見事演じ切る 香川照之/オダギリジョー 長い伏線 映画鑑賞する前に・ちょっと立ち読み
劇場公開日 2006年7月8日
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「あ~よかった!!」ほとんどの映画に涙する感動屋^^
映画大好きのゆらりです
当ブログにお越しいただきありがとうございます。
初めてお越し頂いた方も以前からごひいきにして頂いている方も
貴方との繋がりをもてた「映画という素晴らしいものに」感謝します
遠足でのお弁当確認のごとく、映画館では必ずハンカチを用意してからの鑑賞が当たり前。忘れたときの落ち着きのなさは半端ない!!まるでお弁当に箸を忘れた時のようだね^^
そんな私が「感動した作品を沢山の人に共感してもらいたい」
そんな思いでブログを綴っています
私の栄養補給は‟映画”といっても過言ではありません(笑)
紹介映画を 楽しんで もらえたら
とってもウレシイ!!
それでは
作品紹介
いってみよ~う^^
「ヒューマンドラマ」
キャスト ★★★★★
葛藤 ★★★★☆
物語 ★★★☆☆
監督 西川美和 『素晴らしき世界』
キャスト
弟 猛(オダギリジョー)
『ルームロンダリング』
『湯を沸かすほど熱い愛』
『有頂天ホテル』
兄 稔(香川 照之)
『SP』
『ゴールデンスランバー』
あらすじ
東京でカメラマンとして成功している猛(オダギリジョー)は母の一周忌で帰省する。彼は実家のガソリンスタンドを継いだ独身の兄の稔(香川照之)や、そこで働く幼なじみの智恵子(真木よう子)と再会し、3人で近くの渓谷に行くことにする。猛が単独行動している間に、稔と渓谷にかかる吊り橋の上にいた智恵子が転落する。
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感想
兄弟間の『ゆれる』想い
それは題名にもある「ゆれる」であるが、吊り橋のゆれるとリンクされる
振れ幅、不安定さ、つかみどころのない心の在り方の描写の作品でもあった。
『自分には出来ないが、弟は出来る』逆もまた然り。幼い頃からの葛藤が大人になった二人の間で微妙な感じで描かれている。オダギリジョーが はまり役 香川もまた はまり役 である 二人はまさに猛と稔でした。
結局人間の記憶は捏造され何が真実なのか?誰もわからないのかもしれない、どんな出来事も・・・そう思えてしまう物語でした。
ただ何かのキッカケで真実を受け止める勇気が持てたとき(猛のように)自分の中で事実になるのだとそう思えるのです。
何処にでもいそうだよね、こんな兄弟。でも自分の内面を見ないふりをして暮らしているんだろうな~きっと…。大人になるにつれて言いたいことを言わずに済ませ、その分重い荷物を背負いながら暮らしていくんだろう。そんな気すらしてくるのですが、この監督色がいい感じに映像化されている作品でした。
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兄弟間でも、いや、兄弟だからこそ、妬み 恨み 嫉妬 が他人以上に増してくるのでしょうね。肉親とは切っても切れない縁、一緒に暮らしていなくても、何かしら心の奥底では繋がりはありますから…この微妙な兄弟関係を非常にうまく描いた作品でした。
“兄弟”とは、互いに最も身近な他者としてある関係性だ。近くて遠く似ているようで異なり、互いに影響を与えずにいられないライバル関係。そしてこれも重要だが、兄弟は互いに相手を切断できない宿命にある。最終的に「ゆれる」で弟は兄を裏切る。だけど、それで2人の関係が終わるわけではない。
肉親である以上、切っても切れない、死んでも切れない あの人の弟 であり、あの人の兄 である。血は水よりも濃いのである。
最後
私達が見ている日常はバーチャルかもしれない?…猛が真実を受け止めるキッカケはビデオテープであったが、それを見るに至った想いがなんであったのが知りたくなったのです。
なぜ?見たのだろう?その疑問が最後まで私の心を作品の最後まで釘付けにするのです。
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最後"稔の笑み"が何を意味するのか私には計り知れない・・・
あのラストの「たった数秒のワンシーン」で香川が『全て持っていってしまった~』と思い。そして『あ”~参りました』って感じで完敗するのです。何に負けたの?そう思われるかもしれませんね(笑)ですが、映画なのにそんな感想になってしまうのです。
あのラストシーンを見る為に、今まで伏線を見せられていただけ?
そんな感じなんです。そして、ただただ良かったです。
映画の為に生きている(笑)
映画という名のビタミン剤
映画ドラマって本当にいいですね~💓
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