乾燥と栗
食欲が増すのは氣候の仕業?
食欲の秋と呼ばれるように、秋はついつい食べ過ぎちゃうことも多いかと。中医学で脾は湿氣を嫌い、乾燥を好むと考えています。秋が深まるにつれ、乾燥が進む今日この頃。この食欲は氣候のせい!と、僕は都合よく考えています。
その分食べたらちゃんと出すことも大切。胃腸の機能を調えてくれるツボとしてよく使われるツボ「天枢(てんすう)(おへそより指三本横)」は、便秘や下痢など腹部に関する諸症状をケアしてくれます。
弱っている脾胃の働きを高めてくれる「栗」
また晩秋の歳時と言えば十三夜。別名「栗名月」と呼ばれるように、この時季旬の栗は、脾胃の働き(消化吸収機能)を高め、精氣を補い、足腰を健やかにしてくれます。
その性質は温なので、胃腸が虚弱で、食後に胃もたれや下痢などをしやすい方にはよいかと。また栗は腎を養う食材としても有名で、冬養生の先取りとしてもぴったりかと。旬の食材を食べて、ご自愛を。