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両丹日日新聞連載14(2022年12月)

「出会いに感謝」も背負って立つ!

ARISA GARDEN 京都 奥野 亜里沙 (舞鶴市)

 個性豊かなメンバーで1年連載させて頂き、最終回となりました。「また1年あっという間やったなぁ」と思う年末を迎えることになりそうです。皆様はいかがでしょうか?


 私は、同志社大学卒業後に海上自衛隊員になり、結婚を機に都会から京都府の舞鶴市に移り住みました。今は1人になってしまいましたが、「自分が舞鶴にいる意味のある仕事がしたい!」と考えるようになり現在。令和2年から2年間の研修をし、今年新規就農し、舞鶴市が発祥の京野菜、万願寺甘とう農家になりました。
 煮ても・焼いても・揚げても・炒めても美味しいこの野菜は、玉ねぎじゃがいもレベルに汎用性のある野菜。でも地元から一歩出ると認知度がイマイチ。愛情かけるとより一層、日本全国の方に万願寺を食べて欲しいと思うようになりました。「万願寺が日本一好きな人」という自負があり、栽培だけでなくSNSやラジオ番組もして、直売や普及活動にも邁進した1年でした。農業の勉強をしてこなかった私は、全ての仕事内容が初めて。毎日朝から夜までバタバタでしたが、充実していて楽しい1年だったと胸をはって言えます!


 「それはなぜ?」と改めて考えると、全て「人」が 関係していました。私は舞鶴で生まれ育っておらず、地元友達がいませんでした。繋がりが欲しいと、地元野菜を使ったピザ作り体験行き、そこで声をかけて下さったのが、できたてほやほや【ゆらジェンヌ】のメンバー。農家の先輩や、同じタイミングで農業を始めた人もいて、女同士で気軽に相談ができ、とても心強くなれました。他にも師匠をはじめ地元の関係者と繋がり、様々なことを教えて頂きました。
 私はさらに「農業に興味のある仲間を増やしたい!」と思い、SNSや音声SNSを始めました。全国の美味しい農産物を送って頂いたり、色々な農業のあり方や努力や苦労を学び、消費者の気持ちも知れるようになりました。それは新規就農した私にとって、お金ではない豊かさを与えてくれました。あの時勇気をだして人の輪に飛び込んで良かったと心から思います。人生楽しくするのもつまらなくするのも自分。その自分の気持ちを動かしてくださるのはご縁のあった方々です。年末年始が近づいていますが、私の抱負は何年も一緒、「日々、人の縁に感謝して生きる」です。


 タイトルの【明日のごはんを背負ってたつ!】それは生産者としてでだけでなく、お家の台所でも言えることです。農業女子というワードは注目されがちですが、将来的にはそのワードが消失し男女とも自然に活躍している職業になれ、と思っています。そのために生産者と消費者、両の目線で地元や1次産業の魅力を伝えたい。きっとこれはみんなのきもち。私はメンバーに会うとみんな生き生きしていて、必ずパワーをもらえます。来年もゆらジェンヌに会いに、ぜひマルシェなどにお越しください!

 今年1年お読み頂きありがとうございました。来年も皆様に良いご縁がありますように♡

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