The Planet Crafter:このクッキー、大気から作ってるんですよ
The Planet Crafterクリアしました!
友人と二人でプレイ。全実績解除まで45時間ほどでした。サバイバルクラフトゲームとしてはかなり面白い部類だと思います。
変化していく惑星に感動
本作の見所は何といっても、テラフォーミングというテーマをサバイバルクラフトに落とし込んでいる所です。荒涼とした惑星を居住に適した環境にテラフォーミングしていくんですが、その環境の変化がダイナミックでとても感動しました。
環境変化の段階が複数あり、雨が降ってきたり、湖が生まれたり、生物が発生したり、とテラフォーミングが進む度に様々な形で驚かせてくれます。テラフォーミングを進めるにはかなりの資源を採掘し、様々な機材を建設する必要があるのですが、その労力に見合った感動だと思いました。やっぱり手塩にかけて育てたものが芽吹くと嬉しいんですよね。
環境変化は大規模なものだけでなく小規模なものもあります。例えば、洞窟を覆っていた氷が溶けて洞窟に入れるようになったり、大樹の根が生えて壁を壊してショートカットになったりと、環境変化がゲーム的ご都合の演出にも使われています。こういうゲームのテーマや雰囲気を壊さず、ゲーム的ご都合を表現するのめっちゃ良いですよね……。
テラフォーミングが進む度に新たな設計図がアンロックされるのですが、これのタイミングが絶妙です。一通り機材を設置したな、そろそろやること無くなってきたな、と思ったタイミングでアンロックされるので、常に忙しかったです。サバイバルクラフトにありがちな、中だるみがないのは良かったです。
大気からクッキーが作れる
酸素や熱を発生させる装置をどんどん置いていくことで、テラフォーミングポイントを貯められるのですが、これがクリッカーゲームのような趣があります。それを意識してかはわかりませんが、本作ではクッキーを生産することができます(クッキーを作る専用の実績もあります)。
思えば、このクッキーは原材料の種こそ交易で入手したものですが、小麦とカカオの成長に必要な空気や水、土なんかは全部自分たちで一から作ってるんですよね。ホームセンターで~、なんてちゃちなモノじゃあありません。惑星規模のDIYですよ!こんなのTOKIOでもやってません!すごい!
動物がかわいくない!
本作の最大の問題点は、遺伝子操作で生み出す動物がかわいくない所だと思います。遺伝形質を集めて色や柄、大きさなど好きなようにデザインできるのですが、ベースがかわいくありません。これでは積極的に育成したいと思えません!
あと、エンディングもかなり微妙です。マルチエンディングを採用しており、三種類あるのですが、どれもかなりあっさりしています(少しのテキストと画像のみ)。全体的に終盤にかけての開発に疲れが見える、というか雑な印象を感じました。
まあ、でもサバイバルクラフトのゲームでエンディングが用意されている事自体が素敵なことですからね。あるだけでポイントはかなり高いです。
ここ数年で3Dのゲームが作りやすくなったこともあって、そこそこリッチなクラフトゲームが増えてきたと思います。ただ、個人的には玉石混交というよりは砂利ばかりの印象でした。正直、本作も数年前にデモ版を遊んだときは特に琴線に触れませんでした。
ただ、蓋を開けてみればコンセプトはしっかりしていますし、コンセプトに対して実装がしっかりしています。所々雑なのはコスパを考えると許容範囲内ですし、満足度はかなり高かったです!
サバイバルクラフトが好きな方はプレイしてみてはいかがでしょうか。では、また!
ゲーム代やお供のお菓子やドリンク代にかわります