4 暗く湿った音楽、だけとJ-FUNK
音楽が好きになったのは中学1年の時、同じ学年の周りで流行っていたのはバンプやラッド、アジカンなどのいったいわゆる90s前半に流行ったバンドブーム。
幼い頃から僕は、その時その世代の流行りや皆んなで盛り上り共感し合うあの感覚に違和感があった。
そんな訳で中学時代はスガシカオ一筋。
ある日の週末に家でダラダラ過ごしながら観たSPACE SHOWER TVで流れたアシンメトリーのMVに衝撃が走った。
僕の好きなダークでメロウなメロディ、そこに加わるハスキーな声と唯一無二な言葉選び。
好きな音楽が全て詰まっていた。
まだ中学生だった僕はスガシカオにどっぷり引き込まれていく。と同時に同年代との音楽の価値観がどんどんすれ違っていった。
授業が終わると熱心にクラブ活動。クタクタの僕はその帰り道、家の近所にあったジャンクショップで古い音楽雑誌とCDを漁りまくる日々。
もちろん中学生だったのでお小遣い制、だけど当時流行っていたアーティストには目もくれずそこそこコアだったスガシカオのCDやジャケ買いしたUK ROCKやTECHNO、特にシングル作品は安価で売られていた為、少しずつだが買い漁る事ができた。
当時は父からもらった古いパソコンとたった1GBしか曲が入らないiPodで好きな音楽を聴き倒す事が幸せだった。
若い頃の僕には強すぎるその中毒性ある曲調とちょっとストーカー気質でエロい、けど深い言葉のチョイスがじんわり刺さる。
そこから音楽への興味がどんどん膨らみ音楽の価値観が構成されていくのを感じた。
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