雪の中、今月も遠くの病院まで通った。 今週は色々とあったので記録として書き残そうと思う。 文化の日の振替だった月曜日、朝から胸の痛みが強かった。 胸の痛みは去年から続いているけど、いつもは数十秒で治るのが、一向に止む気配がなかった。 治るどころかどんどん強くなって、立つのも辛く、横になっても痛く、ずっと胸を庇うような姿勢で耐えていた。 午前の仕事から帰った夫が近くの病院に問い合わせてくれた。 祝日にもかかわらず救急で診てくださった。 小さな病院で簡易的な検査しかできなかった
今週の幸せを感じた出来事を一日一日記録してみた。 ささやかな日記だけど毎日温かい気持ちで書けた。 8月26日(月) 朝目を覚ますと、猫が2匹とも私の脚を枕にして眠っていた。 動けなかったけど暫くそのままでいた。 通院の帰り、夫が炉端焼き機を買おうと言い出してホームセンターに寄った。 夜のベランダで炉端焼き飲みをすることになった。 夏の夜のベランダで、焼き鳥と梅酒を味わいながら夫婦でゆっくりと語った。 ベランダでモーニングをするという素敵な予定ができた。 8月27日(火)
ここでも少しずつレシピの投稿ができたらいいなと思っていて、初めはこちらのお気に入りレシピを。 チーズを感じられる濃厚でクリーミーなケーキが食べたくて、粉を使わずに仕上げたとても滑らかなチーズケーキ。 フォークがすっと入る柔らかさ。 コツは焼き過ぎないこと。 焼きたては真ん中がふるふると揺れる柔らかさで。 ◎半熟ベイクドチーズケーキ(12cm丸型1台分) <材料> ・土台 ロータスビスケット 8枚(60g) バター 30g ・チーズ生地 クリームチーズ 150g グラ
一緒に暮らす猫たちが今月で1歳を迎えた。 保護猫なので正確な誕生日は分からない。 1月に我が家にやって来て、大きく元気に育ってくれた。 すっかり猫らしい体つきになってますます愛おしい。 猫と暮らすことは私と夫の夢だった。 今年の1月の、入籍をする4日前に2匹を迎えた。 年が明ける前に参加した譲渡会でたくさんの猫を見た中で、一番印象に残っていた兄妹の猫だった。 譲渡会で2匹のケージの前に立った時、兄のほうがまんまるの目で穴が開くほど夫を見つめていた。 妹の前髪みたいな模様もあ
仕事を辞めて約1年。 今は働ける体調ではないけど、また働こうという気持ちは持っている。 手に職もないし、目立ったスキルもないし、私がこの小さな町でできる仕事はかなり限られている。 でもやってみたいことはずっとある。 私の本当の夢を、ただ自由に膨らませてみたい。 私は"つくる仕事"がしたい。 絵を描いたり、文章を書いたり、料理をしたり、小さい頃からとにかく"つくること"が好きだった。 特に一番熱を注いできたお菓子作りは一生続けていきたい趣味だ。 とても仲のいい妹がいて、一緒
かすかに空気が硬くなって、陽射しは丸みを帯びてきて、秋の気配がする。 毎年いつの間にか秋の始まりに立っている。 夏に溶け込んでいた秋が静かに顔を覗かせる。 去年の秋は苦しかった。 9月から体の調子を崩し始めてどんどん悪くなっていった。 転職をして、人生で初めて仕事が楽しいと思っていた矢先の不調だった。 回復の見込みが立たずに泣く泣く退職した。 病院をいくつも回っても原因が分からず、しっかり治療も出来ないまま耐えてきた。 もうすぐ一年ほど経つ。 波はあるけれど、発熱も痛みも一
今日も蝉が鳴いている。 ジー、と地面の焼けるような音が、真昼の温んだ空気を震わせる。 私はいつ蝉が鳴き出したか分からない。 町中に響く声なのに、きっと鳴き止む瞬間にも気が付かないだろう。 毎日いつの間にか鳴いていて、いつの間にか静かな夜のなかにいる。 ここの蝉の声にもすっかり馴染んだのかもしれない。 この町に越して来て初めての夏を迎えた。 ある初夏の日、ジーっと鳴り響く初蝉の声にはっとしたのを覚えている。 遠くまで来たなと微かなため息がこぼれた。 私がよく知る蝉は、ミーンミ
今年ももう半分か思いながらふらりと7月に入った。 何気なく過ごしてきたようで、振り返ると濃厚な半年間だったように思う。 人生の節目が四つもあった。 どれも私にとって大きな変化だった。 一つ目は、結婚したこと。 去年のクリスマスにプロポーズを受けて、1月には入籍した。 2年以上同棲していたので生活は大きく変わらなかったけど、愛する人と結ばれて永遠を約束するというのは本当に幸せなことだった。 夫と出会う前の私は結婚願望もほとんどなく、恋人も8年いなかった。 底を這うようにのろの
大学生の頃、不眠症を患ったことがあった。 二日も三日もとんと眠れない。 かすかに眠気が訪れたかと思えばすぐにふっと途切れてしまう。 経験のない人にはわからないだろうけど、眠れないというのは本当に辛い。 不安や疲労を抱えたまま、今日と明日の区別もない漠然とした時間の中を彷徨い続ける。 意識はぼんやりとして体は重く、心は砂のように崩れていく。 私はそのまま休学して、一年後に退学した。 現在も残る持病の前兆の一つだった。 眠れない理由はそれぞれ複雑にあるけれど、明日の不安のためと
短い春が過ぎて行った。 窓を開けると6月の湿っぽい空気が滑り込む。 一日外で仕事をしていた夫はすっかり日焼けして、肌を赤くして帰って来た。 4月に越して来てからなかなかストーブが手放せなかったこの町も、真夏はうだるように暑いのだろうか。 田舎で生まれ育った私も驚くほどの田舎町。 でも海がよく見えるところが故郷と似ていて、結構気に入って暮らしている。 良い夏の景色が見られそう。 眩しい海と青々とそよぐ牧草に、蝉の声が降り注ぐ。 田舎で静かに夏を過ごすのは、きっと私らしいと思う
時々、何気ないことをつらつらと書きたくなって、夫へ手紙を認めることがある。 何でもない手紙です、と渡すと、夫も何となく読んでくれる。 昨夜見た夢のこと、ケーキが上手く焼けたこと、雨上がりに見つけた虹のこと、そんな翌日には色褪せてしまいそうなよしなしごとを、ペン先でちょんと捕まえておきたくなる。 日記という方法もあるけれど、私は誰かに読んでほしいのかもしれない。 ここでは宛名のない手紙を書くように、日々の何気ない、でも忘れたくないことを綴っていきたい。 拾ってくれた誰かが何と