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これからの白金電設
KAIDOさんでの企画展示『電気と旅する』が10月末で終了して一週間が経ちました。改めて、今回の活動を始めた背景と興味のあるテーマ、これからの展望についてまとめます。電設資材アクセ制作キット、販売します!
背景
所属会社から与えられた役割として「電力・エネルギー」に携わることに。発展していく市場としてのイメージがあり、素人にもわかりやすい電力地産地消などの概念に単純に賛同。
元電力業界出身者や業界関係者の話を聞く中で、技術や制度上の限界や課題を認識し始める。現場の混乱や電力業界の安定供給のスピリットにも触れるようになり、このまま他業種がずけずけと新規参入することが良いのか疑問に思うようになる。一方で、歩み寄ろうとしても歩み寄れない壁にもどかしさを感じる。
電力供給事業・電力業界の改革が進む中で、様々なバックグラウンドの人間が関わることになる。旧一般電気事業社の安定供給のスピリットや歴史を尊重しながら、新しい仕組みを一緒に作ることはできないのか。
興味のあるテーマ
▼本心
旧一般電気事業者における分社化や配電ライセンス制度が始まったあとに、総括原価方式で支えられたユニバーサルサービスがどのように形を変えていくか、市場の競争原理と電力の安全・安定・確実な供給とのバランスがどのようにはかられていくか、その時に電力供給のしくみ(電力システム)とライフスタイルはどこまで交わりあっていくのか。
▼より多くの方とシェアするためのもの
いきなり『マイクログリッド!』だと思いをシェアしにくいので、脱炭素など流行りの言葉を使っています。
これからしていきたいこと
部外者として電力システム改革の中で何ができるのか考えた。展示をして様々なタイプの方にお会いした。旧一電系ベンチャー(なかなか少ない)、新興ベンチャー(目的が違う)、鉄塔・電線クラスタ(安定供給の思いを共有できるか不安)、電工・ニックスlover(現場にいない人間が受け入れてもらえるか不安)、送配電クラスタ(見えない)、電験勉強会()。誰と何を共有できるか今の時点では見えていない。
電設資材アクセの作家になるつもりで始めた活動ではないため、引き続き製作は継続するものの、電設資材アクセの製作キットの展開等により、より多くの人に実際に電線に触れてもらい一緒に電力供給事業とシステムについて考えるきっかけを作ることを進めていきたい。国産の電材の競争力が弱まっている中で、工具や電線を直に触れる体験をシェアして、業界を周辺から見守りたい。
電線や電材を小分けにして、作り方解説書と一緒にパックに。YouTubeで制作過程を乗せて、実際に工具や電線に触れる制作イベントなども開催。触れることで、その反応を知ることで、電気や電力安定供給について考えるきっかけを作れば、少しずつ変わっていくのではないか。
様々な方が電気と触れる機会をつくる活動を続けていきたい。
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