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moon
2020年5月3日 00:01
母は嘘が何よりも嫌いだった。 小さい頃、わたしが小さな嘘をついただけで、ヒステリックになって怒られた記憶がある。 小学生の時、わたしは姉と母と共に近所の先生がやっている習字教室に通っていた。「いくら綺麗で賢い人でも字が汚かったから一気にがっかりする。字は人を表すんだから。」というのが母のモットーで、今でも母は毎日習字の練習をしていて、母の字は誰に見せても綺麗だと褒めるような美しい字だ。