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レナード・バーンスタイン&ロンドン交響楽団 / ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」(1972年録音)

圧倒的なジャケットデザイン!それでは演奏はどうでしょう?

レナード・バーンスタイン

レナード・バーンスタイン(1918.8.25~1990.10.14 レナード・バーンスタイン - Wikipedia)はアメリカの指揮者、ピアニスト、作曲家。アメリカ出身で国際的な成功を収めた最初の指揮者。ちなみに次の世代がロリン・マゼール。さらに次の世代がマイケル・ティルソン=トーマス。

レナード・バーンスタイン

ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督を務める傍ら、TVにも出演してクラシック音楽の魅力を視聴者に語りかけ、ミュージカル「ウエストサイド物語」を作曲し、ピアニスト兼指揮者としてモーツァルトやベートーヴェンのピアノ協奏曲を弾き振りするなど、マルチな才能を発揮した。
個人的には、出来不出来の差が大きい指揮者と思っています。ハマれば作曲家の魂が憑依したような名演をなす一方で、スケールが大きいだけの鈍重な演奏に終始してしまう場合もある。

バーンスタイン&ロンドン響の「春の祭典」

バーンスタイン2回目の「春の祭典」録音。この演奏はジャケットが大迫力!

レナード・バーンスタイン&ロンドン交響楽団
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
ジャケット表

画面中央にドーーーンと聳える岩山はストラヴィンスキーの顔。前景に寝そべる裸婦。咲き乱れる原色の花々と蛇、兎、小鳥。その後ろで輪舞する裸婦たちと異教徒に連れられてやってくるいけにえの美女。夜空にぽかーーーんと浮かぶ満月。
誰のデザインかは知りませんが、すごい訴求力をもったジャケットデザインと思います。
私は、ジャケットがよいレコードやCDは演奏もよいという独断に近い考えなのですが、それではこの演奏はどうかというと・・・・
悪い演奏ではないと思うのですが、1回目のニューヨーク・フィルハーモニックとの録音と比べると切れ味の鋭さに欠けるような・・・・スケールは大きいのですが・・・・。
高校時代に友人がこのLPをもっており、聴かせてもらったのですが、その時に感じたスケールの大きさと豊かな響きが、大人になってから聴くとぜい肉のついただぶついた演奏に聞こえてしまうのです。
このあと、バーンスタインはイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団と3回目の録音をしていますが、そちらは未聴です。

レナード・バーンスタイン&ロンドン交響楽団
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
ジャケット裏

"春の祭典"初演100周年記念BOXからの「春の祭典」注目の演奏の紹介は、これにて終了です。お読みいただきありがとうございました。

次回予告 フランス・ブリュッヘンと18世紀オーケストラ

20世紀の終わりから21世紀の初めにかけてクラシック音楽界を席巻した「古楽器オーケストラ」。その草分けの一つと言えるフランス・ブリュッヘンと18世紀オーケストラについて、シリーズで取りあげていきます。
今日は泊まりがけの出張のため、次回は明日の夜のアップになります。お待ちください。

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