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文学フリマ大阪で見つけたもの 2023/9/10

文学フリマ大阪に行った。
知り合いが、「出展するのでよければ…」と教えてくれたので行くことにした。
SNSを見ないでいると何も知らないので、教えてもらえるととてもありがたい。
宣伝する側の遠慮もわかるのだが、直接声をかけられるのは、思いのほか嬉しいものなんだな。

そこで、去年「文学フリマに行ったよ」とお土産をくれた友達を誘って行った。

🍝

実は、数年前に2回、大阪と京都の文学フリマに出展したことがある。
その時作ったばかりの本と、その後の話をまとめた冊子を持っていった。

あんまり売れなくて、悲しかった。
値段を高く付けすぎたのかもしれない。
SNSが上手くないからだろうか。
ひとりよがりすぎる?
中身はいいとずっと思ってるんだけどな…。

一緒に出展した友達にはファンが来ていたり、販売していたかわいい絵の紙の小物もかわいい! と評判で、すごいなと思った。

店番の合間には、友達になれそうな人や本、文章を探してまわった。

🧛

自分のことを吸血鬼になぞらえた、どきっとする内容のエッセイを書いている人がいて、作品を買って、自分のも買ってもらったりした。
その後、メールが来て、とても嬉しい感想で、私も感想を送った。

それから数年、こうして文章は書いているがとりとめもない日記で、本にしたり冊子にしたりすることは考えなくなった。
ましてや文フリに行くなんて到底考え付かなかった。
あの時あんまり売れなかったしな…と苦く思い出したり、買ってほしいです! という顔で店頭(机の前)に立って(座っててもいい)いるのが、けっこうしんどかったのだった。
自分と同じぐらいの気持ちが圧になり染み出た人々が、みんなそういうモードで立っている場をめぐるのも、気持ちがわかるだけになかなか体力が必要で。

かと言って、出展してないのに文学フリマに行く気分にもならなかった。羨ましくなりそうで。

🚃

結果的に、今回、お客さんとして文学フリマに行くのは気楽で楽しかった。
しかし、自分も出せたらなとか、読者がいたら何と嬉しいことだろうということを思わない時は少しもなかった。羨ましかった。

同時に、書く人がいて、読む人がいるのはやっぱり絶対いいことだと思った。絶対絶対。

一緒に行った友達は、大型書店に並ぶ著名な作家だけでなく、文フリに来ていた一般の書き手にも詳しかった。それで、教えてもらったり、一緒に作り手の人の話を聴いたりした。

私の感覚に過ぎないが、以前より社会的なことについて切実な内容を書いている人が増えた気がした。
それはとても心強いと思った。
もしかしたら自分がまた本を出したとしても今度は…と思える気がした。
思えば、本が大好きなその友達との出会いも、私の本を買って読んでくれたことがきっかけなのだった。

🍎

私と友達が日々愛読しているnoteの書き手、ぽたさんが会場にいたので、2人で勇気を出して「ファンです」と声をかけた。
ぽたさんの日記には、いいことも悪いことも落ち込んだ気持ちも書かれていて、その飾らなさがいいのだった。
突然すぎてものすごくびっくりさせてしまったが、お話しができてよかった。
その日のぽたさんの日記を見たら、その時のことを「自分の言葉が伝わる嬉しさ」と書いていて、そっか…。だよな…。と思った。

📚️

友達につられるようにして私も何冊か買った。

文フリでみつけたもの:

・牛隆佑『歌集 鳥の跡、洞の音』
(短歌の歌集。とてもとてもよかった。あとがき好き)


・太田明日香『書くことについてのノート』
(書くことについてのやめたい/やめたくないような思いにひかれた)
・太田明日香『言葉の地層』



・『文芸雑誌 代わりに読む人 創刊号1 矛盾』
(書く分野の人ではない、色んな人が書いている本)


それと、私も書いて売りたいなあ。。。って気持ち。そういうものを文フリで見つけてきてしまった。


前に出した本 …表紙がかわいい


2冊目は、全部自分でやったんだった!


ケーキを食べて、もう一度買いに戻った
しゃべっていたらほしくなった📚️

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「ててて日記」を読むと、もしかしたら、一人だけど一人じゃないなあって思えるかもしれないです。 ほんの時々、これは知らせたいぜひ! っていうことを、急に書いたりします。 最近は、学校の話が多いです。 好きなのかも。 あとは、家族の話、生き方についてや悩んでいること…。 購読したいけどシステム的に(?)難しいなどの方はお知らせください~。

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