本に関する定点観測 2022.7
7月の定点観測スタートです。
いつも通り、たくさん買ってたくさん読みました!
①わたしを空腹にしないほうがいい くどうれいん
※Amazonに取扱がないので、作者のサイトを貼ります!
ずっと気になってました。
が、本屋さんでは売ってなさそうなので、取り扱いしてるオンラインストアでぽちってみました。
余談ですが、送料無料にするために追加で買うの、雑貨や洋服だと抵抗あるけど本だといくらでも読みたいものがあるから、あんまり抵抗なくてむしろどれにしよう!ってなるの面白い。
話を戻すと、この本はタイトルが俳句になっている、食べものにまつわるエッセイです。
ひとつひとつは短くて読みやすく、サクサク読んでしまいました。
アイスクリームの話と、おにぎりの話と、そらまめの話、マヨネーズの話と、ホームベーカリーの話が特に好き。
また読み返したいです。
②水中の哲学者たち 永井玲衣
これも気になってました。
哲学エッセイ!
初めて読むジャンルの本です。
哲学は正直なところ全く縁がなく、世界史で哲学者の名前を覚えたくらいでしょうか。
あとは大学の文学部哲学科の人たちがなかなかに個性的らしい、という根も歯もない噂くらいしか。
でも、この本はあちこちでよく目にして耳にしたのでえいや!と。
③すべての月、すべての年 ルシア・ベルリン 岸本佐知子訳
掃除婦のための手引書がまだ読み終わってませんが買ってしまいました。
読書アカウントで絶賛の嵐なのでやっぱり気になってしまって。
掃除婦〜は毎晩ひとつずつ読んでいたのですが、ここ最近別の本を読んでいて停滞しております。そろそろ戻って、そのあとこちらを読まねば。
④団地のふたり 藤野千夜
これも前から気になっていたので、ようやく。
本タメであかりんが紹介してたのを見て、読みたい!と思ったのですぐさま本屋さんへ。
藤野千夜さんは、はじめましてかな。と思って調べたら、随分昔に読んだアンソロジーにお名前が。
ただ、全く記憶になく(そもそも、そのアンソロジー自体、何も覚えてなかった…)、それ以外の著作も未読なので、ほぼ初読み作家さんです。
大事件は起こらず、ひたすら平和な話でしたがめっちゃ好きです。こういうの大好き。
Twitterで、続きが読みたい!とツイートしたら、作者さんから引用リツイートでお返事もらえてすごく嬉しかったです。
気長に待ちたいです。
⑤掬えば手には 瀬尾まいこ
瀬尾まいこさんの本はたくさん買ってます。何冊目だろう。単行本も文庫本も、実家に置いてるものもいまの家にあるものもたくさんあります。
ここ最近は、新作が出たら必ず買ってる作家さんのひとりです。
今回も優しい、瀬尾さんらしい作品で良かったです。
テンポも良くてさくさく読めました。
初回限定でついている後日譚まで読んで、ほっこりしました。
なぜ、タイトルが掬えばなのか。掬う、救う。
また一冊お気に入りが増えました。
⑥マジカルグランマ 柚木麻子
文庫化されたのを見つけたので。柚木さんの描く人たちってみんな面白くて、実際どこかにいそうで本当に面白いから好き。
まだまだ読めていない作品が多いのでこうやって少しずつ増やして行きたいな。
⑦手のひらの京 綿矢りさ
新潮文庫の100冊のしおりが欲しくて、気になっていたこちらを。
ところがこれ持ってた!笑
むかしブックオフで買ったものの積んでました。
うっかり〜
しおりもらえたから良かったけど、そうじゃなかったらめっちゃ悔しいやつ。
もったいないことしたなぁ。
それはさておき、京都に住む三姉妹の視点で物語が進むこの作品。社会人の途中まで京都に住んでいたわたしからするとめちゃくちゃ共感しました。
京都を出たい凛を、京都を出たわたしが見るとわかるなぁという気持ちと、わたしはいま京都に帰りたいのでなんだか不思議な気持ちで見ていました。
京都って本当に独特。
盆地だし、夏は暑くて冬は寒いし、ほんまにいけずな人っているし、日陰少ないし、クリスマスはそんな盛り上がらないし、めっちゃわかるー!って思いながら、でも一度離れたらそれが懐かしくて恋しくなってしまうのです。
⑧お柳、一途 アラミスと呼ばれた女 宇江佐真理
これは杏さんのYouTubeで紹介されていたもの。
久しぶりの時代物。幕末から明治にかけて、男装のフランス通詞(通訳)のお柳さんの一生を描いた作品です。
このお柳さん、実在の人物だそうですが記録が全くないそうで、この作品自体はフィクションです。が、歴史の教科書に太字で出てくるような、もしくは大河ドラマでよく目にするような人物がたくさん出てきます。
面白くて一気読みしちゃいました。
動画の中で、杏さんがこのお柳さんを演じたいとおっしゃってましたが、杏さんのお柳さん、めちゃくちゃ見てみたい!
ぴったりだと思いました。NHKあたりでやってくれないかなぁ。
⑨ことばの食卓 武田百合子
こちらも杏さんの動画に出てきました。
あと、小川洋子さんの「博士の本棚」でこの本ではないけど、武田さんのお名前が出てきていたので気になってました。
最初の方は戦争のエピソードもあって、薄暗く重たいですが、基本的には日常生活を描いたエッセイでまるで私も当時の世界にいるような、描写が鮮やかで好きでした。
サーカスのエピソードと、お花見のエピソードが印象的でした。
⑩生まれた時からアルデンテ 平野紗季子
こちらも食にまつわるエッセイ。
今年、この系統の本をめっちゃ読んでる!
わるたべも読んだし、今年は食のエッセイによくご縁があるのかな。この生活になって外食が減ったからかな。
この本もなかなかに食への情熱が高めの濃い一冊でした。「わるたべ」とはまた違うんだけど、食べることをすごく大事にしていて、こだわっている人。
惜しむらくは、出てきたお店が結構閉店してしまっていること。ほぼ東京なのでそもそもなかなか行けないけど、それでもいつか行ってみたい!と思ったら末尾に、いついつ閉店って書いてあることが多々あって悲しかった。
行ける時に行っとかないとね。本と一緒だ。
11 大人になったら 畑野智美
読書アカウントでよく見かけるので気になって買っちゃいました。
好きだけでは動けない、大人のための恋愛小説っていう帯が印象的で、読み始めたらめっちゃわかる!の連続。
多分、大学生のころとか、社会人なりたてで読んだら、全然刺さらなかったと思う。
今のわたしだからこそ。
な本でした。
12 マイ・プレゼント 青山美智子、U-ku
赤と青とエスキースの装画を担当されたU-kuさんの絵に青山さんが文をつけた作品です。
たしか、本屋大賞のノミネート作品が公開されたときの青山さんのスペースで、この作品のことをおっしゃっていて、発売をとても楽しみにしていました。
まるで詩集のような、そんな作品で絵と文章をじっくり味わって読みました。
印象的な文章や絵がたくさんあって、読み返したくなります。
積読事情
前回は別にnoteを書いたのでさらっとしましたが、今回から積読についてもちょっと書いていこうかと思います。
7月はわりと、今年買って積読になっていたものを読んだので減ってるんですが、今月買った本のうち、読み終わってないのが3冊あって微減って感じ。
ちなみにこの3冊。
「水中の哲学者たち」、「すべての月、すべての年」、「マジカルグランマ」。
共通してるのが全部サイン本ってこと。
サイン本、見たら買っちゃうんですが、読みたいより集めたい欲が勝ってしまうので、読みたい欲が強い本を先に読んでしまうという。
ちょっとコレクター気質があるので、気をつけねば。
おわりに
ここ最近は暑くて土日はひたすら読書してる気がします。
8月もきっとそうなりそうなので、積読を減らせたらいいなぁ。
適度に動いて体調には気をつけつつ、楽しい読書生活を送りたいです!
ではまた。