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あの頃いた世界はどこで終わっていたのか。
「もう頑張るのが苦しい」と「私は全然頑張ってない」の相反する自分がいた、14回目のカウンセリング。
最近の課題は、やっぱり休むこと。今日くらい頑張れるかもっていう日を何日も繰り返して、日常が出来上がってる気がする。
不思議なことに頑張れないって気づいた途端に体は悲鳴をあげだした。中指の先は感覚がなく、左顎下のリンパがゴリゴリに腫れた。
めずらしく、咳が止まらない風邪を引いて、いつもの銀翹散でなんとか早く治れと、しのぐ。
休むに値する理由は、いくつもある。なのに、休むという烙印を下すことができない。誰かのためとか、約束したからとか、まだ頑張れるだろうとか、休まない理由を思考の最初に掲げる。
でも、今の私を取り囲む人は思っていたよりも優しいみたい。咳き込めば、「悪化しないように温かくしてね」と、本当に優しい優しい声で伝えてくれる人がいて、スケジュール感や今の体調を気にかけてくれる人もいた。
休めない私を察して、カバーしようとしてくれる人ばかりだ。どうしよう。嬉しい。
あの頃、私が見てた大人はみんな卑怯だった。世界は冷たかった。誰もわかってくれなかった。分かろうともしてくれなかった。
だから、身を粉にして、反抗心を極限まで募らせて、なんとか生き延びるしかなかった。頼れる人が誰もいなかった。弱音をちゃんと聴いてくれる人もいなかった。
そんな暗くて冷たい世界が自分にとっての当たり前で、他の世界があるなんて思ってもみなかった。
今の自分は、あの頃とは違う。広がってる世界もあの頃とは違う。少し、そう気づいた。
「たわけ」と愚痴る父の声が外から聞こえると、心は一気に暗くなる。ああ、また母と喧嘩したのかなとか、母の愚痴を聞かないといけないのかなとか、この先に起こり得るかもしれないことが瞬時に頭をめぐる。
前を向いた心は、一気に堕ちていく。せっかく、あんなに心が軽かったのに、と思う。実家にいるときは、植物がきれいじゃない。目の前に広がる光景が、どこか暗い。
なんで、明るく見えない?また霞んだ世界に戻っちゃったの?と焦り、戸惑う。
嫌いなのに、心底どうでもいいと突き放せない相手への気持ちの処理法が知りたい。
まだ、愛されたいとしつこく思ってしまう自分を消したい。
自分のこれまでの努力を人に話し、Wordにまとめる過程で珍しく思った。私は本当に頑張ってきたんだなと。
ゼロから実績を積み上げて、自分の頭で生き方と売り方を考えて、スキルとよばれるものを身に着けて。人から褒められて、認められて、ようやく少し自分のこれまでを努力だと認められるようになった感がある。