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“現役書店員”がオススメする「連詩」の本 vol.41

おはようございます。

この時期「読書の秋」という言葉よく目にしますよね。なんか刷り込まれるのか無性に分厚い本でも読んでみたくなります。
けれど子供が生まれ親になると、読書に充てる時間が中々とれませんよね。

ですので、手軽に読めて、心がワクワクほかほかする本をオススメします。
こちら↓

おすすめのポイント

・詩と短歌による連詩を創作の裏側まで紹介

本書は谷川俊太郎さん、岡野大嗣さん、木下龍也さんによる、詩と短歌の連詩です。

連詩とは複数の詩人が同じ場に集い数行の詩を交互に書き連ねてゆく詩の形式です。
谷川さんは詩、岡野さん・木下さんは短歌で、それぞれ前の作品から言葉やイメージを拾いながら連ねていきます。

それぞれ作品として、また連詩全体でひとつの作品としても楽しむことができます。

限られた文字数での言葉の選び方、組み替え方でこんなに詩が生き生きするのかといったこと。
生ものの言葉を、共通性を探りながら別の人物が繋げていく緊張感と突破力。
わずかな言葉の集まりでも味わい深く、色んな視点から楽しんでみたい作品です。

また感想戦として、それぞれの連詩をつくるにあたり悩んだことや考えていたことも対談形式で書かれていて、更に深く味わうことができます。

こんなに作品を身近に手軽に楽しめるのは、詩や短歌、俳句の良いところですね。
そして本書では創作の裏側までたっぷり紹介し楽しませてくれる。

気軽に読書をしたい方へオススメです。

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