🇸🇪[スウェーデン留学記_Day17]帰国を断念、病院を受診しました

2024/03/24(日）

朝起きてもまだ息苦しい、完全に回復してはなさそう。

飛行機の中は多少気圧の変化もあるし、乗り継ぎもある長距離フライト、少し不安。
でも教務課の先生の話によると、
「医者の診断を受けていない」
＋
「救急隊の人に書いてもらって手書きのメモが信頼度の高い書類ではない」
ことから、現段階でフライトを遅らせると、変更にあたってかかる追加の費用は自己負担になるとのこと。

＋10万円！？20万！？
そんな大金を払う余裕はないので、この飛行機に乗るしかない。

ボロボロの状態で空港に向かいました。
みんなが手分けして私の荷物を運んでくれる。
みんなのキャリーケースも重いのに、本当にありがとう。

noteでこの時のことを思い返して、本当に思いました。みんなに恩返しがしたいです。
フィンランド留学に行く前に、声をかけて絶対に集まろうと思いました。
正直この、「留学前に会いたい人、恩返ししたい人」が多すぎて、スケジュールがぱんぱんになりつつありますが…！

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正直不安だな、と思いつつ搭乗ゲートが開くのを待っていると、
再び教務課の担当教員から連絡がありました。
「再度確認したところ、この条件なら、今から医師の診察を受ければ飛行機の搭乗を遅らせた分も保険適用になるかもしれない」
とのこと。

正直、今の状態で長距離フライトに搭乗するのは不安です。
航空会社の人にも「やめた方が良い」と言われました。
きっと保険が降りると信じて、フライトを見送ることに。

現地でコーディネートしてくれたEric教授が病院を探して、車を出して、付き添ってくれました。
もう本当にありがたいです。
ただでさえお忙しいだろうに、せっかくのお休みなのに！！！
ありがたい気持ちと、申し訳ない気持ちとで押しつぶされそうになりながら、どうしたら保険が降りるか保険会社のサポートデスクと電話して、情報収集していました。

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仕方のないことなのかもしれないけど、個人的に辛かったのは、
「最終的に保険がおりるかどうかは、申請してみないとわかりません」
と何度も何度も念を押して言われることです。

体調不良でつらいのに、保険がおりるかも不安で、気が休まらない。
高額を払うことになるかもしれない、そうなったら私は払えない。
本当に医療機関にかかってもよいのだろうか。
でもかかるしかない。

安くはないお金を払っているのだから、
「この条件下では保険がおりますよ」と明示しているのだから、
それを読んで保険を契約しているのだから、
こちらが提供できる情報は全て提供しているのだから、
受診前の段階で大丈夫だよって、言えるシステムであってほしい。

わがままかもしれないけど、そう思いました。

海外で体調不良になって、海外の病院を受診して、英語で症状も説明しなくてはいけない。
帰りの便も確保できていない。
せっかく保険に入っているのに、経済面の不安さえも解消されないんだな…と、悲しく思いました。

保険の仕組みについては、帰国後の保険申請の段階でも首をひねる部分があったため、また後日書いていきたいと思います。

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帰国しないことを決定した後は、以下のような流れでした。

13:00 医師の診察を受けるため、カロリンスカ大学病院の附属病院「Danderyds sjukhus」に来る。救急患者が多く、待ち時間が長い。

13:30　待ち時間が長いため病院を変更する。「Sodertalje sjukhus」のEmergency roomを受診。

14:30
reception nurse（受付で急患対応すべきかを判断するナース）よりナースの診察を受けるべきとの判断を受ける。
［ナースとの診察］
問診、SpO2(93~95) 、血圧、血液検査
Drの診察を受けるべきとの判断を受ける。
［Drの診察］
Drの判断下で数種類の血液検査と心電図、エコー検査を行う。
この結果を受け、吸薬治療（気管支拡張剤の吸入）を受ける。
心電図検査にて異常を確認したため、肺塞栓症の有無を確認するため胸部CTを撮影した。

気管支喘息の発作であると推測される。
　ここ最近白樺の花粉の飛散量が増加していたとのことで、アレルギー反応が強く出た可能性がある。寒く乾燥した気候や環境の変化が大きいことから、ウイルス感染によるものである可能性もある。両方の要因が重なったことで生じたのではないかと説明を受けた。
　救急隊に持たされた、救急対応時に処方した薬剤のリストを参考に、5日分の内服薬（気管支拡張剤）と急性増悪時の吸入薬を処方される。これをApotek Hjartatという薬局で受け取る。
　十分な休養をとり、歩行時の呼吸困難感が消失し次第、いつでも服薬できるよう準備した上で飛行機に乗るように医師から指示を受ける。

また、日本に戻り次第診察を受けるように指示を受けた。
現在この症状についてのかかりつけ医（family doctor）はいないため、初診を受け治療を開始する予定である。

当時のメモ「病状変化について」より引用

reception nurseとの診察、ナースとの診察、ドクターとの診察と段階を踏むのは、日本とは違って面白いですよね！
体調悪い中「ほうほう…」と少し実習気分でいろいろと観察していました。

かなり長くなってしまいそうなので、
・スウェーデンの病院を受診して考えたこと
・救急医療を受けてみて思ったこと
・その他患者としてスウェーデンの医療を受けて感じたこと
などの気持ち的な部分については、また明日詳しく書いていこうと思います。

とにかく死なずに帰ってこれてよかったです。
ではまた明日:)