地球と共に奏でる音楽
自然環境音と即興演奏を組み合わせる音楽作品をつくりたくて、昨年から構想してきました。このプロジェクトを「地球と共に奏でる」をコンセプトに “Yunami with the Earth” と名付けました。
プロジェクトの背景と想い
国内の流行りの音楽の一部にはボーカロイドを使った曲があったり、最近はAIでも音楽を作ったりすることができます。一方で私がアーティストとして残したい音楽はそれとは反対側にあるような気がしていて「今、ここ」で生きているということ…より命のエネルギーが伝わるものを作れたらと考えています。
これまでの演奏活動では、自然を感じる場所でのコンサートを開催し、そこに棲む生物の存在を感じながら奏でてきました。
これを体験できるのは現場だけになりますが、私は作品として残したいと考えるようになりました。写真家は画像で、小説家は文章で、画家は絵画で作品を残すことができるように、音楽家としてこの場所で自然が奏でている音と、私が感じる音楽を組み合わせた作品をつくり、未来に残したいと思ったのです。
音の風景をアート作品に
例えば日常で耳にする夏の虫の声は20年後、同じように聞けなくなるかもしれません。それが良いか悪いかは別として、その音の風景を残すことは今しかできないのです。だたの記録としての音ではなく、今を生きるいちアーティストとしての感性で制作した音楽作品として残すことに意味があると考えています。
プロジェクトの目指すところ
当たり前のように耳にしていた音に風情を感じ、価値のあるものとして捉えると、その環境をありがたく思ったり、その場所を訪れたことのない人が興味を持ったり、今を知らない未来の人々がこの時代のことを辿るきっかけになったりするかもしれません。
地球に命を授かった一人のアーティストとして、こうした作品を残すことが、私の生きる楽しみの一つとなりました。
畑で土に触れたり、森や海で遊んだり、星空を眺めるだけで癒されるような感覚を音楽作品として残していきたいと思います。
試作音源「Ambient / ad ib in 奄美大島」
奄美大島に旅をした時に収録した音を使って試作した音源です。
Singer : Yunami
Pianist : Mariko Masuyama
音源の購入は以下のbandcampサイトから